アルミが買えない人の化粧パーツ……がいまやお宝ってマジか! 廉価グレード御用達のホイールキャップがいまめちゃくちゃ人気になっていた (2/2ページ)

キャップがお宝になるかも!

 で、ここで問題になるのが残されたホイールキャップ。

 鉄ではないので買取は基本的に鉄くず屋では難しい。では、中古カー用品店にもち込むかとなったところで、そんな物は基本的に買い取りしてくれないことが多い。結果、自治体の不燃ゴミなどで出すことに……。割れているならまだしも、さっきまで使っていたとしたら、なんとももったいない。

 しかしちょっと待ってほしい。そのホイールキャップだが、じつはこれから先、”お宝”に変わる可能性がある。お宝と聞けば、ちょっとは「お?」となるはず。

 どういうことかというと、これらのホイールキャップはたまに、デザインにかなり凝ったモノが存在するのだ。製造コストを抑えて個性を出せるパーツなので、メーカーが力を入れてる場合も珍しくない。

 有名なホイールキャップでは、5代目のホンダ・シビック(EG型)やCR-Xデルソルに採用されていた、15インチの手裏剣のようなホイールキャップが挙げられる。世代の人であれば、「あれか!」となるはず。樹脂製のフツーなホイールキャップなので、今のクルマが装備しているモノと構造上違いはないのだが、なんとこれ、1台分(4枚)5万円前後で取引されているのだ。

 きっと25年ほど前ならそこらに転がっていたはず。ホンダ車はカスタムシーンで人気メーカーなので、国内外から純正流用パーツとして高い需要があるのがその背景だ。

 ほかには、S13シルビアに採用されていたホイールキャップも2万円前後で取引されていたり、輸入車でいえば、メルセデス・ベンツのW123やW115に採用されていたホイールキャップであれば、5万円以上なんてのも見つけられる。もちろんどれも1台分(4枚)かつ大きな破損のない美品ではあるが、昔もっていて倉庫の奥に入れっぱなしみたいなケースは、もとオーナーであれば十分に考えられるはず。

 そのほかにも、純正オプションで用意されていたカローラワゴン(AE100系)用の、クロームメッキ仕様のホイールキャップも11万円で取引されていた。ただしこちらは未使用品とのこと。

 これらの多くはカスタムシーンにおける流用カスタムの素材になることが多く、如何に他人と被らないかが勝負のカギだ。なので、レアグレードや希少な車種からサイズが合うのを見つけてくる人も珍しくない。

「廉価グレードのパーツじゃん(笑)」なんて思わず、クルマ好き、とくにカスタムに興味のある人は、ホイールキャップのデザインにもぜひ目を向けてみてほしい。ちなみに筆者が最近個人的に注目しているのは、日産ノートのXグレードに採用されている、水引きを参考にしたというホイールキャップだ。もっている人は綺麗なまま押入れに隠しておくと将来化けるかも!?


この記事の画像ギャラリー

WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

編集者

愛車
ホンダ・シビックタイプR(EK9)/スズキ・ジムニー(JA11)
趣味
写真/ドライブ/サーキット走行/クルマ弄り/スノーボード/ダーツ/自転車/その他多数
好きな有名人
大泉 洋/織田裕二/篠原みなみ

新着情報