この記事をまとめると
■車内での喫煙や飲食は「安全運転義務違反」になる可能性がある
■海外では運転中の喫煙を禁止している国がある
■日本では車内での喫煙や飲食を直接取り締まる法律はないが十分に注意すべきだ
運転中の喫煙や飲食は「安全運転義務違反」になる可能性がある
運転中にタバコを吸ったり、食べ物や飲み物を口にしたりするというシーンはよく見かけます。このような行為は、「ながら運転」にはならないのでしょうか。この記事では、運転中の喫煙や飲食が「ながら運転」にならないのか解説します。
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結論からお伝えすると、運転中に喫煙や飲食をした場合、「安全運転義務違反」になる可能性があります。道路交通法 第70条には、運転者は運転装置を確実に操作し、他人に危害を及ぼさない速度と方法で運転しなければならないと定められています。
【道路交通法 第70条(安全運転の義務)】
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
法律に上記のような定めがあることから、運転中の喫煙や飲食は、「安全運転義務違反」になる可能性があるといえるでしょう。
たとえば、運転しているときにタバコの火をつけようとしたり、ペットボトルの蓋を開けるためにボトルの位置を確認したりすると、前方不注意または脇見運転になる可能性があるということです。また、前方の交通状況に目が向かなくなるだけでなく、周囲の交通状況の変化に気づくのが遅れ、適切な運転操作ができなくなることもあるでしょう。
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このようなことから、運転中は携帯電話の操作だけでなく、喫煙や飲食もしないほうがよいといえます。
海外では運転中にタバコを吸うことが違反になることもある
日本国内では、運転中の喫煙を直接的に取り締まる法律はありませんが、海外に目を向けると、運転中の喫煙を禁止している国があります。運転中に喫煙を禁止している国のなかには、受動喫煙を防止するために、同乗者に子どもがいる場合は車内でタバコを吸ってはならないというところもあるようです。
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窓を閉め切った車内でタバコを吸うと、あっという間に車内に煙が充満し、同乗者にタバコの煙を吸わせてしまうことになります。
いまのところ日本では、運転中に喫煙を禁止するという法律はありませんが、受動喫煙防止の観点から、今後運転しているときにタバコを吸うことが禁止になる可能性もあるかもしれません。
「ながら運転」にならないよう注意しなければならない
日本では、運転中に喫煙したり飲食したりするのを直接的に禁止する法律はありません。しかし、運転中に吸っていたタバコが原因で交通事故になることがあります。
たとえば、信号待ちで止まっているときに、タバコの火を消そうとして灰皿に手の伸ばしたら、ブレーキペダルを踏んでいた足の力が緩み、クリープ現象で前に進んでしまい、追突事故を起こしてしまったという事故を筆者は目撃したことがあります。
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このようなことからも、運転中の喫煙や飲食だけでなく、信号待ちで止まっているときにタバコを吸ったり、食べ物・飲み物を口にしたりするときも十分に注意しなければならないといえるでしょう。