デッカイ駐車場でリモコンキーを連打してたら他人のクルマのドアが開いた……は昔の話! いまどきのスマートキーは「兆」とか「京」とか天文学的なパターンが存在する (2/2ページ)

デジタルキーでは生体認証が加わり一層強固なセキュリティに

 スマートキーと車両のペアリングがされているということは、中古車を購入した場合に前オーナーがスマートキーを手もとに残しておくと知らぬ間にクルマを乗っ取られてしまうと心配になるかもしれないが、もし気になるのであれば、手元にないIDについてはペアリングを解除するという対策も取れる。こうした作業は専門のメカニックなどに依頼することになるが、安心のためにはペアリングの確認をするのもいいだろう。

 なお、最近ではスマホに専用アプリなどを入れることでデジタルキーとして活用できるクルマも増えている。こちらは、まさにクルマとスマホをペアリングしているので、同じアプリを入れたからといって他人のクルマを解錠できるはずもない。

 また、スマホのデジタルキーであれば、タッチ決済で使われるNFCのような近距離通信を使うこともあるので、離れた位置からロック解除されることもないだろう。さらに、デジタルキーは生体認証も併用できるので安全性も高い。こうした新しいデジタルキーを使うことは、スマートキーの微弱電波を増幅させて車両を盗む「リレーアタック」の対策にもなる。

 車両のバッテリー上がりなど、電気トラブル時にメカニカルキーが必要になることもあるため、すべてがデジタルキーに移行するのは現実的ではないという見方もあるようだが、生体認証によるセキュリティといったメリットを多くのユーザーが知ることになれば、一気にスマホで愛車のドアロックを解錠する時代に移行するのではないだろうか。

 すでにボルボの電気自動車などでは、スマートキーを身につけていれば、ドアを開けてシートに座るとシステムが起動してすぐに走れるようになっている。そう遠くない将来には、スマホにインストールしたデジタルキーによって、ボタンやスイッチに触れることなく、いま以上にスマートに走り出す時代になりそうだ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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