アルピナがBMWに吸収! なんとなく高性能なBMWって印象はあるけど……そもそもアルピナってなに? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アルピナはBMWにも公認されたチューナーとして確固たる地位を築いた

■2022年に商標権譲渡が発表され、2026年に「BMW ALPINA」として正式に再編された

■BMWブランド群の一角として再編される今後の展開が注目される

ラグジュアリーと高性能を両立した特別な存在

 長年にわたって、BMWの各モデルをベースとした高性能モデルの開発・製造を行ってきたアルピナ社。その起源は1951年まで遡ることができる。ルドルフ・ボーフェンジーペン氏によって創立されたアルピナの歴史は、タイプライターなどの事務機器メーカーとして始まった。しかし、その売り上げが落ちてくると、創業者の息子であるブルカルト・ボーフェンジーペン氏によって、精密機械作りのノウハウを生かしてBMWのチューニング事業をスタートさせたのだ。

 その初期に手がけたBMW 1500用ツインキャブレターシステムの高い性能とチューニングアプローチにBMW本体も注目し、BMW車同等の保証を認めるという、単なるチューナーを超えた待遇を与えられたことは、現在でも語り草となっている。

 その後、1965年にBMWの高級自動車事業として「アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社」を設立し、アルピナモデルの生産を本格的に開始。レースの世界でも活躍し、その名声を高めながら現在へと至っている。

 BMWのハイパフォーマンスラインには「M」シリーズが存在するが、純粋なスポーツ性能を追究するMモデルに対して、アルピナモデルはラグジュアリーかつ高性能という位置付けとなり、まったく異なる世界観ながらも伯仲する人気をそれぞれ誇ってきた。

 アルピナモデルの特徴となる、上品なラグジュアリーさと圧倒的な高性能の両立。それはクルマを見れば自ずと伝わってくるものだ。車両のサイドに入るストライプ「デコライン」や、伝統の20本スポークなどが静かにアルピナであることを主張するが、派手なエアロパーツは用いず、専用グリルやリップスポイラーなど、外観のアピールはかなり控えめ。

 しかし、そのエンジンルームにはMモデルに匹敵する強心臓が収められるのが常であり、その秘めたる高性能を象徴するエピソードとして、アルピナ車のスペックシートには「”巡行”最高速度」が記されることはあまりにも有名だ。

 そうした独自の魅力とともに、前述したとおりBMW本社からも公認される存在であり、BMW同等の車両保証も受けられるということからも、アルピナは独自の立ち位置を保ち続けてきたのである。


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