溝もたっぷりでひび割れもない! 見た目新品だけど何年も前に製造されたタイヤって使ってもOK? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■タイヤ交換は摩耗やひび割れだけでなく使用年数という見えない要素も重要になる

■経年劣化は添加剤やゴム質の変化として内部から進行し性能低下を招く

■製造年を確認して5年で点検し10年を目安に交換するといった判断が安全につながる

タイヤは溝の残量だけでは判断できない

 クルマのオーナーにとって、タイヤの交換時期は悩ましい問題でしょう。タイヤはそれなりの価格ですし、4本まとめてとなるとかなりの出費を覚悟しないとなりません。残り溝の具合やパッと見でわかるような劣化は悩まずに交換と判断できるので諦めもつきますが、見ただけでは判断が難しい経年劣化の問題には頭を悩まされている人も少なくないでしょう。

 ここでは、その「タイヤの経年劣化」にフォーカスして、少し掘り下げていきたいと思います。

■タイヤの交換時期を判断する要素

 タイヤの交換の目安はいくつかの項目があります。まずは摩耗の度合いです。トレッド面に掘られた溝が浅くなってきた、あるいは無くなるまで使用したものは要交換です。排水性能が落ちているため雨の日の走行が危険になりますし、その危険性から車検でも落とされてしまいます。

 表面の大きな傷やひび割れもNGです。傷は浅ければOKな場合もありますが、ひび割れはゴム質自体の劣化の現れなのでグリップ力の低下が懸念され、緊急時のブレーキの制動距離が落ちてしまうため、交換を検討したほうがいいでしょう。

 ひびが表面だけのものであれば慌てて交換しなくてもいいいケースもありますが、ひび割れが深くなっている場合は劣化が内部まで進んでいる可能性が高いです。この場合はタイヤのグリップ力を保つ柔軟性が失われるだけでなく、タイヤの張りを保つ骨格の強度にも影響を及ぼすので要交換です。こちらも車検でチェックされる重要項目です。

 主なチェック項目は以上のふたつになりますが、判断が難しいのが「使用頻度が低く摩耗はほぼないが、年数がかなり経過したもの」というケースでしょう。

 摩耗が少ないのでまだまだ溝は十分に残っており、この点ではまったく交換の必要はないでしょう。室内保管の場合は紫外線による劣化や加水分解などの変質にほとんどさらされていないため、おそらくヒビ割れも少なく、ゴム質自体の柔軟性も残っている可能性は大いにあるでしょう。

 つまり、上で挙げた主なチェック項目には該当しないことになります。その判断基準だけを見ればまだまだ使用可能のように思えますよね。ただし、年数がかなり経過しているという点を考えないとなりません。

 世にあふれる製品の多くは経年で劣化し、破損したり十分な性能を発揮できなくなるものです。それはタイヤも例外ではありません。ただ、タイヤはほかの多くの製品に比べて耐候性が高く劣化しにくいのが特徴です。何万kmもアスファルトの地面に擦られ続ける過酷な状況に耐えていることからもそれはわかるでしょう。

 しかし、タイヤもモノですから、経年で確実に劣化は進みます。メーカーは当然それを把握して製品を製造していますから、「消費期限」的な基準もWEBサイトなどで公表しています。数値は一例ですが、メーカーでは点検の目安として5年が経過したものを、そして交換を薦める年数として10年を目安としているようです。

 タイヤ専門店ではその目安がもう少し短く、4年くらいでの交換を薦めているところもあります。点検は気になったときにいつでもどうぞ、という感じです。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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