初期型ユーザーも置き去りにしない心の広さに敬礼! クルマを知り尽くした現場の社員が提案する「GRヤリスアップグレード計画」が胸熱すぎる (2/2ページ)

「ここまでやるか!」なGRの本気

 GRヤリスのアップデートプラン、これはどういうことなのか。

 担当者は、「まず、後期型でとくに注目された縦引きのサイドブレーキを前期型に装着できるプランを検討しています」と語ってくれた。個人的にも「市販車でこんなのつけちゃうのか!」と当時驚いたこの縦引きサイドブレーキは、当初競技グレードのRCにオプションで設定されていたのだが、先の2025年モデル発表時には、競技グレードを必要としない一般ユーザーからの要望もかなりあったそうで、全グレードにオプションで選べるようになった。

 とはいえ、これに当てはまるのはこれから新車で買う人の話。「俺らは無視かよ!?」という前期ユーザーも少なくなかっただろう。だが安心してほしい。トヨタでは前期ユーザーの嘆きを救う手段を用意中だ。なお、この縦引きサイドブレーキはGRMNユーザーからの要望も多いそう。

「モックを見て貰えばわかるのように、仕組みはそれほど複雑ではないので、全国のGRガレージで施工できるようにしたいと思ってます」とのことだ。ただし、時期は未定なので、前期ユーザーは首を長くして待っていてほしい。

 と、さらに凄いというか、もはやメーカーがやるようなことではないような壮大な計画が、この縦引きサイドブレーキのサンプルの裏側にあったパネル。

 なんと、前期ユーザーのボディを元町工場に持ち込み、後期モデルと同じだけのスポット増しを追加するという、もはやレーシングカーのファクトリーがやるようなことを、一般ユーザー向けにやってしまおうという内容だ。

 担当者からは、「まぁ我々はGRヤリスの前期後期の違いなど、直接見てきてる人間なので……(笑)。違いは誰よりも知ってるつもりですよ」と、自信に満ちた返事が。

 ただ、「見てのとおり、相当分解しないとですし、コストを考えるとどこまでできるか、そもそも需要はあるのか……。時期は未定ですし、そもそもやるかもわからないですが、『計画はあります』ってところで今日のところは」と続けた。そりゃそうだよなと、クルマ好きの端くれとして納得してしまった。

 ちなみにこの縦引きサイドブレーキの件もスポット増しの件も、衝撃発表の多くに関わっているモリゾウ氏の提案ではなく、なんと現場のスタッフからの提案なんだそう。

「我々元町工場のスタッフは、『GRのクルマは俺たちが作ってるんだ』と、誇りを持って仕事をしています。彼らの熱意があれば、いくらでもメーカーを動かせると思いますよ!」と、担当者は最後に筆者へ向けて頼もしい言葉を残してくれた。

 いやはやGAZOO Racing、恐るべしである。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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