この記事をまとめると
■車両盗難件数は減少傾向にあるものの人気車種を中心に不安は根強い
■CANインベーダーやリレーアタックなど手口の高度化が盗難対策を難しくしている
■トヨタがキー二重化を核とする高性能純正セキュリティを用意した
車両盗難は減っているが不安は消えない
残念ながら、車両盗難の被害についての報道やSNSでの投稿を目にすることは多い。
警察庁によると、平成15年(2003年)に6万4223件だった車両盗難の認知件数は、令和6年(2024年)には6080件と大幅に減っており、検挙率も約4割となっているが、グラフを見てもわかるように、下げ止まった印象もある。愛車の盗難を心配する人は少なくないだろう。
●自動車盗の認知・検挙件数・検挙人員の推移
出典:警察庁「自動車盗難等の発生状況等について」
とくに盗難被害に逢いやすいクルマのオーナーは、車両盗難のニュースに敏感だろう。具体的にいえば、ランドクルーザー、アルファード/ヴェルファイア、ハイエース、プリウスといった車種は、盗難被害ランキングの上位となることが多く、そうしたクルマのオーナーは、枕を高くして眠れないと感じていることも多いのではないだろうか。
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盗難被害ランキングの上位モデルが、いずれもトヨタ車なのは、その人気の高さゆえともいえるが、口の悪い人からは「トヨタ車は盗みやすいからだ」と盗難対策の甘さを指摘する声もあった。実際、トヨタ車に特化した盗難ツールが存在しているのも事実。もっとも、それはトヨタ車の人気が高く、そこにニーズがあるから生まれたツールともいえる。
車両通信ネットワークに外部から不正侵入する「CANインベーダー」、スマートキーの電波を増幅する「リレーアタック」、スマートキーのデータを不正コピーする、通称「ゲームボーイ」と呼ばれる盗難ツールを使った手法は、クルマ好きであれば一度は耳にしたことがあるだろう。そのくらい盗難ツールというのは広まっているともいえる。
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こうした巧妙に進化した盗難手法に対して、トヨタは為す術なし……という認識はアップデートする必要がある。トヨタは「セキュリティシステムプレミアム」という複数の盗難手法を防ぐハイエンドなセキュリティシステムを用意しているからだ。
価格は取り付け工賃別で14万8500円と非常に高価なシステムとなっているが、その内容をみれば、自動車メーカー製セキュリティシステムの最高峰として納得できるものとなっている。