ドアロックやイモビライザーで多層的に守る
セキュリティシステムプレミアム最大のポイント、それはキーを二重にするというセキュリティシステムだ。
標準のスマートキーに、セキュリティキーを追加することで、イモビライザー(電子的なカギの照合システム)を二重構造にすることができる。つまり、スマートキーとセキュリティキーのふたつが揃っていないとエンジン始動・システム起動しない。さらに、システムを取り外してもイモビライザーシステムは解除されないようになっている。ここまでしっかりとした制御が可能になっているのは自動車メーカー謹製だからこそであり、その点を考えると15万円弱というのは非常にリーズナブルといえる。
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また、ドアロックについても、同様にふたつのキーが揃っていなければ解除できないという、ダブルロック機構となる。しかも、セキュリティキーには測距機構が搭載されているため、リレーアタックのような手法ではドアロックを解除することはできなくなるのだ。
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それでも無理やりドアをこじ開けようとするとセルフパワーサイレンが鳴り響き、威嚇するという仕組みとなっている。このサイレンはバッテリー内蔵タイプで、バッテリーを外しても音を止めることはできないばかりか、バッテリーを外すと大音量を発する仕組みとなっている。
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ともかく、スマートキーとは別に専用の「セキュリティキー」を用いるというのが、トヨタ・セキュリティシステムプレミアムの特徴だ。
なお、このセキュリティシステムプレミアムの対象となっているのは、ランドクルーザー300/ランドクルーザー250/アルファード・ヴェルファイア/クラウンシリーズ/プリウスといった現行モデル。ただし、現時点では注文が多く入っていることもあって、一時的な受注停止となっている。
せっかく高機能なセキュリティシステムを用意しているのに、ユーザーが注文できないというのは残念だ。最近のトヨタは新車の販売においても実質的に受注停止となっているモデルが少なくない。ユーザーに届ける体制までをしっかり整えることが、世界一の量産車メーカーであることの矜持と思えるがいかがだろうか。
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それはさておき、トヨタの用意するセキュリティシステムは、前述のセキュリティシステムプレミアムを松とすると、竹にあたる「スマートアップグレードスイッチ・スマートセキュリティシステム」、梅といえる「セキュリティシステム」の3タイプが用意されている。
CANインベーダーのみに対応する「セキュリティシステム」や、専用スマートフォンアプリを使うことでエンジン始動ロックが可能な「スマートセキュリティシステム」を組み合わせることも可能で、そうすれば盗難防止力をさらに高めることが期待できる。
適合車種は限られるとはいえ、こうした自動車メーカー製セキュリティシステムの進化は、車両盗難に対する強烈なガードになるはずだ。さらにいえば、盗難手法の進化に対応したOTAアップデートも可能というのも注目。まさに、トヨタは本気で車両盗難対策を進めているのだ。