アウディの血が入った新世代ランボルギーニ! 世界中が大混乱の最中に公開された「ムルシエラゴ」【21世紀スーパーカーFILE #005】 (2/2ページ)

新時代ランボルギーニの幕開けを告げたムルシエラゴ

 一方、このボディに包み込まれるメカニズムは、基本的にはランボルギーニが当初からL147プロジェクトで進めていたものと共通だ。基本骨格となるのはスチール製のスペースフレームで、これにCFRPを主材料とするハニカム材を組み合わせる。フロアパネル、そしてルーフと左右のドアを除いたボディパネルにも同様にCFRP製だ。

 ミッドに搭載されるエンジンも、ランボルギーニ伝統の60度V型12気筒DOHC48バルブが継承されている。ただしその排気量は、ディアブロの最終型である6.0SEからストロークアップによって拡大され、新たに6.2リッターという数字が設定されることになった。

 オールアルミニウム製のブロックをもつこのエンジンには、ディアブロですでに採用されていた可変バルブタイミング機構のほかに、可変ジオメトリーインテーク機構を導入。さらに、潤滑方式をドライサンプとすることで、ディアブロ比で50mmも低い搭載位置を実現することにも成功していた。注目の最高出力&最大トルクは580馬力&650Nm。

 組み合わされるミッションも6速化されたが、それをエンジンと直列に接続し、通常のフロントエンジン車とは前後逆方向に後方から搭載することでミッドシップとする、かのパオロ・スタンツァーニがカウンタックで考案した伝統的な手法は変わらない。駆動方式はビスカスカップリングを使用した4WDのみで、前輪には常時26~32%の駆動力が伝達される。

 ムルシエラゴは最終的に2010年までその生産を継続することになるが、この間にはビッグマイナーチェンジを含め、さまざまなバリエーションが誕生する。

 2004年にはeギヤと呼ばれるセミAT仕様が追加されたほか、ロードスターも登場。2006年に行われたビッグマイナーチェンジではV型12気筒エンジンは6.5リッターに排気量拡大され、新たに640馬力の「LP640」シリーズへと進化。2009年に誕生した「SV」はそのLP640から最高出力を670馬力にまで強化するとともに、約100kgの軽量化を施した究極のムルシエラゴで、こちらは350台のみが限定販売された。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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