この記事をまとめると
■登場が待たれていたロードスターの2リッターソフトトップモデルは特別モデルとして実現
■自作で同等仕様を目指すと費用や保証面で不利になりやすい構成である
■12Rは高額ながら内容と限定性を考えれば十分な価値を備える
内容を知れば高価格にも頷ける
現行型ロードスターが登場した直後から、登場を求める声の大きかったソフトトップモデルの2リッターモデル。日本国外には通常のカタログモデルとして当初からラインアップされていたことで、早々に追加されると考えていたユーザーも多かったはず。
しかし開発陣は、ソフトトップモデルには1.5リッターエンジンが最適解として譲らず、結局2025年秋に「マツダスピリットレーシング」が手掛ける特別なモデルとして、2リッターのソフトトップモデルが登場することとなったのだった。
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ちなみに通常(?)の2リッターモデルは2200台限定で526万5700円、ハイチューン版の12Rは200台限定で761万2000円というプライスが付けられており(いずれも税込)、300万円を切る価格がスタートとなるロードスターがベースと考えるとかなり高額といえるだろう。
では、一般ユーザーがこのレベルの車両をイチから作ろうとしたら、どのくらいの費用がかかるのだろうか。
まず、ベースとしたいのは冷却系や駆動系、ブレーキなどが最初から強化されているモータースポーツベース車のNR-Aで、このグレードが306万4600円となる。
そこにロードスターRFに搭載されている2リッターエンジンを換装し、公道走行が可能なように公認車検を取得するとなると、依頼するショップや使用するパーツなどによっても異なってくるが、おおよそ150万~200万円程度の予算は見ておかないとならないようだ。
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となると、2リッターエンジンを換装するだけで500万円前後の予算を確保しなければならず、通常のMSpRロードスターにほど近い出費が必要ということになる。
もちろん、エンジン換装をすれば通常のメーカー保証などは使えなくなるし、エアロパーツやブレンボブレーキ、レカロシートなども備わることを考えると、明らかにMSpRロードスターのほうがオトクで安心ということになるだろう。
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そして12Rについては、MSpRロードスターよりもさらに200万円高となるが、エンジンにおいては吸気ポートの研磨、専用のカムシャフト&バルブスプリング、エキマニ、フライホイール、ピストン&ピストンリングというようなチューニングがなされて200馬力を発生しつつ、高い信頼性を担保している。
それ以外にもアルミ製のストラットタワーバー、足まわりの1G締め、レカロフルバケットシート、RAYS製鍛造アルミホイールなども備わることを考えると、お買い得とはいえないまでも高額ともいえない内容となっているといえるだろう。
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なにより、200台限定という特別感がプラスされることを考えれば、その価値は十分にあるといえるのではないだろうか。