爆発的人気を誇ったハイソカーは最後にオープンモデルとなって消滅! 「4代目ソアラ」は歴代の面影ゼロだった (2/2ページ)

車名はSCと変わるも2010年まで販売されていた

 とにかく、それまでのソアラのコンセプトとはかけ離れたソアラということになるのだが、エクステリアもインテリアもラグジュアリーそのもの。タン、エクリュ、レッド、ブラックなどの本革シートはもちろん、本木目パネルもふんだんに使われ、マークレビンソンオーディオも用意された、豪華さに溢れたコンバーチブルモデルだったのである。

 パワーユニットは30系セルシオと同じ3UZ-FE型4.3リッターV8の280馬力エンジンのみとなり、ミッションは5速MT。以前のソアラにあったMTは廃止されている。18インチタイヤの装着は、トヨタブランド初となる。

 日本においては2005年にレクサスSC430として発売されたことで、トヨタ・ソアラは消滅。ソアラの24年に及ぶ歴史に幕を閉じたのであった(登録台数はわずか6486台。残念無念)。

 しかしながら、4代目ソアラは上記のとおり、レクサスSC430として2006年モデルに移行。基本的に中身は4代目ソアラのマイナーチェンジモデルとはいえ、ATが5速から6速シーケンシャルマチックとなり、マークレビンソンオーディオが標準化され、コンバーチブルボディのボディ剛性をアップ。レクサス一流のコンシェルジュサービスが受けられるなど、品質基準、サービスレベルは一気に向上。ソアラ時代より販売台数が伸びたのも事実だ。

 2010年には量産最終仕様となり、200台限定の特別仕様車「The Eternal Juwel」を発売。トヨタ・ソアラ、レクサスSCの歴史が幕を閉じたことになる。なお、後継車は2017年3月に発売されたレクサスLCとなる。

 ちなみにいま、ソアラの中古車を探すとそのほとんどは4代目であり、なんと100万円台から入手可能。むしろ、2代目あたりは300万円前後の値付けであり、その希少な5MTモデルともなれば400万円前後のプレミアム価格となっているようだ。

 つまり、当時の人気、現在の中古車の人気、個体数からすれば、20年以上前のクルマとはいえ、4代目ソアラは極めてリーズナブルに手に入れることができる、ラグジュアリーを極めた電動格納式ハードトップをもつ4座コンバーチブルということになる。富裕層が大切に扱ってきた、走行距離の少ない個体もあり、電動格納式ハードトップまわりのメンテナンスさえしっかり行われている1台なら、デートカーとしてもうってつけではないだろうか。

 ただし、レクサスSC430でも100万円台なかばから手に入るため(2006~2008年モデルが中心)、どうせなら、4代目ソアラの後期型ともいえる、より高級なレクサスSCを選択したほうがよさそうな気もする。どう考えても、ラグジュアリー度、セレブ感ではこちらが上だろう。いい方を変えれば、4代目ソアラもSCも、100万円台で買える、もっともラグジュアリーな、婦女子にウケる、あるいはマイアミマダムを気取れる1台ということになるかも知れない(電動格納式ハードトップを修理してくれる工場の確保は必須。メンテ費用はそれなりに覚悟を)。なお、2025年末時点のレクサスSCの買取相場は50万~60万円らしい……。


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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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