この記事をまとめると
■クルマは車高が低いほうが格好いい傾向にある
■車高を落とすとバンパーを擦ってしまったりする弊害が発生する
■アライメントも狂いやすくなり走りにくさが増す傾向にあるので注意が必要だ
シャコタンのメリット&デメリットとは
なぜ車高を下げたくなるのか。かっこよさは人それぞれなので、絶対に車高が低いとカッコいいとは断言できないが、レーシングカーの多くは車高が低くカッコよくは見える。スタンス系と呼ばれるカスタム車両もたいてい車高がベタベタに下げられていて、やはりカッコいい。タイヤとフェンダーの間に拳が入るような車高で、カッコいいと感じる人はなかなか少ないと思われる。
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われわれメディアの世界ではノーマルカーの撮影時、車内に砂袋や水の入ったポリタンクなどを積んで車高を下げて撮影することも珍しくない。この場合、数百kg載せることが一般的だ。撮影スタジオでは日常的に使うものなので、スタジオ側で砂袋を用意してくれていることもある。つまり、撮影時に手間をかけてでも、車高が低いとたいていカッコよくなるので、そのような小細工をする。
しかし、車高を下げるのはよいが、弊害も少なくない。なので、しっかりとそのデメリットを理解して対策しておきたい。
まず、車高を下げるとバンパーやフロア下などが地面と擦りやすくなる。ただ、これはもう仕方ない。気をつけよう。コンビニに停める際に前から車止めまで当てる人もいるが、車高を下げたらそのクセはすぐにやめよう。最悪、バンパーが粉々になるからだ。
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そういった物理的な弊害のほかに、車高を下げるとまず起きるのはアライメントの変化。ホイールアライメントは、タイヤが取り付けられている向きのことだ。正面から見たときにハの字になっているのをネガティブキャンバーと呼び、レーシングカーではこのネガティブキャンバーが大きく付けられていることも多い。
また、トーはクルマを上から見たときの角度で、逆ハの字だとトーイン、ガニ股だとトーアウトとなる。
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このホイールアライメントは自動車メーカーが一生懸命に設定していて、この数値が正しいからこそ、高速道路でもフラフラせずにまっすぐ走るし、ワインディングを駆け抜けても安定しているのだ。また、このアライメントは、ブレーキを踏んで車高が下がったり、コーナリング時などでサスペンションが沈んだりしたときに安定方向になるように設計されている。
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車種によって異なるが、フロントはトーアウト、リヤはトーインとなるようになっていたり、キャンバー角はネガティブキャンバーが増えるようになっていたりする。車高を下げると、純正時とは異なるアライメントになってしまうので、タイヤの片減りが起きたり、ステアリングががフラフラとしたりすることがある。
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なので、車高を下げたらまずアライメントを測定、調整して適正な範囲に戻さなければならない。それでも、そこからまたアライメント変化が起こる。車高が純正より落ちている以上、標準車高時よりも理想的な変化にはならないので、それでも片減りが起きたりすることもあるが、そこは致し方ないところ。カッコいいスタイリングと引き換えに、ある程度のデメリットも把握しておきたい。
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だが、車高を下げると重心が下がるので、それによってハンドリングが安定するし、コーナリングでも安定感を感じやすい。見た目のカッコよさが高まるのは間違いない。