原付バイクが125ccになったけどユーザーにとっちゃ辛いことだらけ! 制限速度は変わらないのに値段は上がるし駐輪できないしで問題だらけ (2/2ページ)

排気量が上がったことでさまざまな問題も発生している

 駅に隣接した駐輪場などでは、もともと125cc以下の原付二種バイクまで対応しているケースもありますし、公共的な駐輪場では新基準原付に対応することが予想できます。そうした駐輪場を使っているのであれば新基準原付であってもスムースに利用できます。

 しかし、集合住宅などで「自転車および50cc以下のバイクに限る」といった条件になっていて、それをタテに新基準原付の利用をとがめるような住人が出てくると大変なことになるでしょう。マンションの管理規約を変える必要が出てきますが、わずかなユーザーしかいない新基準原付のために、その手間をかけるコンセンサスが取れるとは思えません。

 新基準原付への買い替えを促進するのであれば、「自転車および50cc以下のバイクに限る」という条項を、「自転車および原付一種のバイクに限る」と読み替えるような政府のキャンペーンが必要となるのではないでしょうか。

 ところで、新基準原付は排ガス規制のために生まれた新しい規格ということを冒頭で紹介しました。そうであれば排ガスを出さない電動バイクであれば、新基準原付よりクリーンな移動手段となり得ます。四輪車の感覚ですと、EVはエンジン車より高価になると思ってしまいますが、バッテリー交換ソリューションが拡大しつつある二輪業界では、そうした常識は通用しません。

 たとえば、ヤマハ発動機が2025年12月に東京・大阪で先行発売した電動の原付バイク「ジョグE」は、バッテリーや充電器が付属されていない本体価格が税込15万9500円と、エンジン車の新基準原付より安価になっています。バッテリーは、Gachacoの提供するシェアリングサービスを利用するという前提の商品企画となっています。

 同サービスにおけるバッテリーの貸し出し料金は月額2530円、バッテリー交換ステーションの利用料金は110円/回となっています。ジョグEの一充電走行距離は53kmとなっているため、エンジン車の原付バイクと比べると、ランニングコストはかさんでしまうでしょうが、原付免許しかもっておらず、原付バイクで移動するしかないというユーザーであれば、“バッテリー交換ソリューション&電動スクーター”という選択肢は、保管場所の確保や環境への貢献という面も含めて検討するのはいかがでしょうか。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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