ユーザーのさまざまな信頼に応えるN-BOX
もちろん、販売店の数もホンダが圧倒。とあるデータによれば、ホンダは全国に2328店、対してスズキは1170店と、ホンダはスズキの倍近い販売拠点をもち、その点でも販売台数の押し上げに貢献していることになる。が、いい方を変えれば、ホンダの半分近い販売拠点で、スペーシアがN-BOXに次ぐ販売台数を得ていることは、じつは大健闘、スペーシア人気の裏付けともいえるのだ。もし、スズキがホンダと同じぐらいの販売拠点をもっていたとすれば、N-BOXとスペーシアの戦いはさらに激しくなるかも知れない。
話を「N-BOXがずっと1位な背景にはなにがある?」に戻せば、ブランド力や軽自動車を扱う販売拠点の多さだけではない魅力に触れなければならないだろう。スペーシアにあるマイルドハイブリッドをもたず、先代と違って標準車にターボがなく、新型にもかかわらず、プラットフォームをキャリーオーバーしているため室内空間や前後席空間は先代とほぼ同じ……にもかかわらず、である。
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特筆点その1は、軽自動車にして、コンパクトカーをしのぐ車内の静かさだ。これはディーラーのまわりをちょい乗りしてもわかる3代目N-BOXのセールスポイントのひとつ。じつは、3代目N-BOXではフロアカーペットのなかにフィルムがラミネートされ、安心感絶大なSOSコールやトラブルサポートボタンも備わるルーフライニング(天井内張り)の厚みを増すなど、先代以上に走行中の静粛性向上に力が入れられ、カスタムになればシンサレート素材の吸音材をプラス。街乗りから高速走行まで、クラスを超えた車内の静かさを実現しているのである。軽自動車=騒々しい⋯⋯という常識を一変したのが最新のN-BOXということになる。
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特筆点その2は、軽自動車が苦手とされる高速走行の安定感、安心感を3代目N-BOXは大きく強化させていること。肝はサスペンションで、2代目までのN-BOXは製造過程において、空車でサスペンションをセットしていたのだが、新型では人が乗車するとブッシュがねじれることを考慮し、生産ラインで人が乗車した状態を模して(車体を押さえつけて)ブッシュを締結。さらにフロントのアライメントを変更。こちらも空車状態のアライメント設定から乗車状態でのアライメント設定に改め(フィット4から採用)、結果、先代のちょっとした弱点でもあった高速直進性をさらに高めることができ、一段と安心・快適に走れるようになったのだ。重心が高いクルマであり、運転初心者や運転に不慣れなサンデードライバーが乗ることもある軽自動車、スーパーハイト系のN-BOXだけに、そうした安心感・安全性への配慮はじつにありがたく、ユーザーの信頼に見事に応えてくれているというわけだ。
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その車内の静かさと速度を問わない安定感、つまり走行性能の素晴らしさは、ちょっとクルマに詳しい人でも納得できる、いや、驚きをもって受け入れられるほどの、選択の決定打になりうるのである。
特筆点その3は、やはりスーパーハイト系軽自動車の王道といえるエクステリアデザインだろう。軽自動車は全長、全幅のサイズが決められているため、どうしてもスーパーハイト系軽自動車同士だと、似たようなスタイリングになりがちだが、N-BOXはミニステップワゴンを思わせる、どこから見ても破綻がないデザインを纏い、とくにカスタムグレードの高級感、上質感は依然クラストップレベル(に見える)といっていい。数あるスーパーハイト系軽自動車を、ブランド力だけではなく、エクステリアデザインを見比べた結果、N-BOXに決めたというユーザーも多いはずである。
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もちろん、スペーシアにある後席の快適性、空調環境に直結するスリムサーキュレーターは人だけでなく、愛犬を後席に乗せる場面では大きなアドバンテージになりうるだろう。後席マルチユースフラップは、オットマンとしての快適性だけでなく後席に置く荷物の飛び出しを防いでくれるメリットをもっているし、ACC(アダプティブクルーズコントロール)に付随するカーブ速度抑制機能、車線変更時補助機能もN-BOXにないスペーシアならではの切り札だ。
N-BOXを購入候補に挙げているなら、スペーシア、ちょっと毛色の違うスペーシアギア、オールラウンダーな2代目デリカミニ、そして最新のルークスも比較検討するべきだろう。
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そのうえでN-BOXを選ぶ……となれば、自身にとって最上最善の軽自動車選びが完結することになるはずだ。