この記事をまとめると
■大阪オートメッセ2026の1号館にトヨタ自動車大学校がブースを出展した
■ブースにはノーマル・レストア&カスタム、スポコン風の3台を展示
■学生の感性と実践的な技術力を示すクルマに仕上がっていた
学生が考えだした3種の力作
2月13~15日の日程で開催された大阪オートメッセ。1号館のトヨタ自動車大学校ブースには、「ノーマル」「レストア&カスタマイズ」「スポコン風」と個性の違う3台のクルマが並べられていた。それぞれのクルマのこだわりや経緯について詳細を聞いてみた。
3台のなかでもっとも注目度が高かったのがマジョーラカラーに身を包んだAE101レビンであった。このクルマは名古屋校の学生たちが手がけたもの。放置車両であった個体をキレイにレストアし、学生たちの好みでカスタマイズが施されている。
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最大のこだわりポイントはフロントフェンダーだ。もともとフロントフェンダーは錆もありボロボロだったとのこと。そのままリペアしてもよかったが、「せっかくならば!」と片側10mmワイドのフェンダーへとバージョンアップ。純正のボディラインを崩さない、さりげないワイドフェンダーとなっている。
また、エンジンもフルオーバーホールを実施した後、磨き作業が行われ「魅せる」エンジンルームとなっているのも特徴的だ。車両のチョイスとカスタマイズの内容も相まってか、スポコンという言葉を思い出させるいで立ちの1台となっている。
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神戸校はパブリカピックアップトラックと80スープラの2台をもち込んでいた。まずパブリカについてだ。このクルマは前年にレストアした個体をベースに、本年はカスタマイズを実施した。カスタマイズに際して、学生たちはスケッチを起こして構想を固めてから、スケッチを形にしていった。そのスケッチも実際に展示されていたが、当時のワークスレーサー風のカスタマイズを意識していたのがわかる。
とくに注目してほしいのはオーバーフェンダーとのこと。ここはこだわりポイントであり、苦労したポイントでもあるそうだ。FRPで製作されたフェンダーだが、このきれいな造形を実現するのに苦労したそうだ。
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カスタマイズされた2台とは対照的に、可能な限り純正で仕立て上げられたのが80スープラだ。この個体は33年前に教材車として導入されたもので、それをレストアして今回展示がされた。80スープラの登場が1993年なので、登場当初に導入された教材車となる。
苦労したポイントはシートと塗装とのこと。シートに関してはヤレが進行していたため、リフレッシュが必要となったのだが、ミシン縫いなどを学生たちが行いリペアを実施した。
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そして外装。オープンキャンパスのときにアンケートを取り、再塗装するボディカラーを投票で決めた。結果、後期型の人気カラーでもあったシルバーメタリックグラファイトに決定。しかし、このボディカラーはムラが出やすいため、きれいに仕立て上げるのが大変だったとのこと。そんななかでもカリキュラムで学んだことを生かして仕上げたのが、会場に展示されたスープラからうかがい知れた。
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今回の展示車両を見てもわかるように、トヨタ自動車大学校ではディーラー整備に限らない、レストアやカスタマイズにも対応できる整備士を育てるコースや科も設けている。今回の3台の展示には、日本の旧車乗りの未来は明るいと思わせるものがあった。