日本語だったら「え」とか「を」ってこと? なぜかカッコよくなる「ギリシャ文字」車名のクルマ (2/2ページ)

日本車にもギリシア文字を用いた車名が存在した

●三菱ギャランΣ(シグマ)

 1976年から1980年まで販売された4ドアセダン。1963年に発売された初代ギャランは「三菱コルトギャラン」という車名で、1973年からの2代目はおよび2代目ギャランはシンプルに「三菱ギャラン」と名乗ったが、ヨーロッパ車風のデザインを採用することになった3代目には「Σ(シグマ)」というギリシア文字のサブネームが付けられた。

 Σはギリシア文字のアルファベットにおける18番目の文字であると同時に、数列の合計を表す総和記号でもある。もちろん「なんとなくカッコいいから」という理由もあったはずだとにらんでいるが、三菱としては、基本的には「三菱自動車の技術の集大成を注いだセダン」という意味合いで、「Σ(シグマ)」というサブネームを採用したらしい。

 ちなみに1976年登場の2ドアハードトップ「ギャラン Λ(ラムダ)」は、豪華さを表す英語「ラグジュアリー」にちなみ、英語の「L」に相当するギリシア文字の「Λ」というサブネームが与えられた。これも英語で「ギャラン L」としてしまうといきなり衣料品売り場っぽくなってしまうため、あらためてギリシア文字の「なんとなくカッコよく感じさせる効果」を痛感させられる。

●いすゞ MU(ミュー)

 ビッグホーンなどのコンポーネントを利用して開発され、1989年に登場したいすゞのショートホイールベースSUV。車名のMU(ミュー)は、ギリシア文字の「M(ミュー)」ではなく「Mieterious Utility」の頭文字を取ったものだというが、ギリシア文字Mの発音も、頭のどこかで意識したうえでネーミング会議が行われたと見て、まず間違いないだろう。

 ちなみに新車時のいすゞミューのカタログには「どう使いこなすかは乗る人しだい。毎日をインタレスティングしたい人買ってください。(原文ママ)」という一文が載っているが、「毎日をインタレスティングしたい」といういいまわしや、助詞を省いている部分に、濃厚な1989年臭を感じてしまうのであった。


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伊達軍曹 DATE GUNSO

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