開催都市は多いけど車名になっているのは意外に少ない
次は1956年のコルティナ・ダンペッツォをスルーして(前述の理由で。詳しくはコチラ)、記念すべき第1回大会、1924年のシャモニー・モンブラン。といってもこれは車名ではなく、三菱デリカシリーズに用意される特別仕様車に与えられた名称で、雪道や寒冷地での高い走破性をイメージし、デリカスターワゴンから続く、冬のレジャー向け特別仕様車の伝統的名称。現行型のデリカD:5では黒を基調した専用エクステリアが与えられており、なかなかの人気モデルのようだ。
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冬季の次は夏季オリンピックだが、歴史も古いぶんだけさぞかし多くの都市が車名になっているかと思いきや、思い当たったのはわずか2都市。
そのうちのひとつが1976年の第21回大会のモントリオール。モントリオールはアルファロメオから1970年に発売されたGTで、片側丸目2灯のヘッドライトにルーバー状のカバーがあるのが特徴。
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ヘッドライトを点灯させるときはこのカバーがクルッとまわってヘッドライトの下に収納されるというギミックがなんとも個性的だった。
そしてもうひとつの都市がローマだ。こちらはフェラーリから2020年に登場した流麗なクーペ。エレガントなファーストバックのフォルムは、1950〜60年代のフェラーリを意識しているとされ、久しぶりにそのスタイリングだけで「欲しい」と思わせてくれる美しきGT。2023年には美しさはそのままにオープンボディとなったスパイダーが追加されている。
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このように、歴代オリンピック開催都市の名を車名に与えられたクルマを振り返ってみたら、40都市以上のうちわずか4都市(+1都市)しかないというのは意外だった(コンセプトカーや新興企業のモビリティも含めればもっといろいろあるらしいが……)が、いずれも名車と呼んでもいいレベルのモデルだったのではないだろうか。
今後、夏季は2028年ロサンゼルス、2032年ブリスベン、冬季は2030年アルプス、2034年ユタでの開催が予定されているオリンピック。果たして、これら都市の名前が与えられたクルマは誕生するのか、それとも過去の開催都市の名を授かった新たなモデルが誕生するのか。オリンピック開催年にでもあらためて答え合わせをしてみたい。