スーパーカー不毛の地「アメリカ」で生まれた本物! サリーンS7は750馬力で400km/hを叩き出す怪物だった【21世紀スーパーカーFILE #019】 (2/2ページ)

ツインターボ化で750馬力のモンスターへと大変貌

 最高出力は558馬力と発表され、6速MTとの組み合わせで、3.3秒の0-96km/h加速と322km/hの最高速を達成するとされた。ちなみにこの最高速時には、S7のボディは車重である1300kgと同等のダウンフォースを生み出すことに成功していたという。

 アメリカン・スーパーカーの世界で衝撃的なデビューを飾ったサリーンS7は、2005年にはパワーユニットをツインターボ化した「S7ツインターボ」へと進化を遂げる。最高出力は750馬力にまで高められ、ボディのディテールもこのときさらにアップデートされた。

 フロントスポイラーやリヤのディフューザーのデザイン変更はその代表的なところ。それらによって399km/hにまで向上した最高速域では、ドラッグは約40%減少し、またダウンフォースは約60%の増加が実現されることになった。

 さらにサリーンは2006年、このモデルをベースにレース仕様車を製作するためのコンペティションパッケージを発表。実際にレースに投入されたS7ツインターボや、前後してデビューした「S7R」、「S7LM」といったモデルは、世界中のサーキットでその存在感を強くアピールしている。

 サリーンはS7シリーズの生産台数を明確にはしていないが、2002年に販売を開始した自然吸気モデルのS7は14台のみがカリフォルニア州アーバインのファクトリーをあとにしたという。レース仕様も含め、シリーズトータルでは100台以下と考えるのが妥当なところだろうか。

 サリーンでは現在、このS7の直接の後継車と位置づけられる、「S11」の開発プロジェクトも進行しているという。


この記事の画像ギャラリー

山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報