スゴ腕トラクタドライバーが上尾に集結! 最強のトラクタ使いを決める「THE ONE」が激アツだった

この記事をまとめると

■UDトラックスがトラクタドライバー技能大会「THE ONE」を初開催

■運転技能だけでなく安全確認や省燃費運転、日常点検も総合評価

■ドライバー技能向上と職業の魅力発信を目的に開催された

ドライバーの技能向上と安全意識の強化を図る

 2025年12月、埼玉県上尾市にあるUDトラックスエクスペリエンスセンターで、第1回UDトラクタドライバーコンテスト「THE ONE」が開催された。これは、全国6つの地域から選抜されたトラクタドライバーがその技を競い合う競技会である。同社は国内におけるトラクタシェアが高いことから、その安全性向上には以前から注力しており、本コンテストはその一環となる。

 動力車と貨物搭載車両を連結して運ぶトラックを、一般にトレーラーと呼んでいる。しかし、正確には牽引される貨物搭載部分がトレーラーであり、動力車はトラクタ、トレーラーヘッドと呼ぶのだそうだ。牽引車両は一般の大型車両とは異なる動きや操作があるため、運転免許証も牽引免許が必要になる。この取得は簡単なものではないため、牽引免許は運転免許の頂点といわれることもある。

 UDトラックスは日産ディーゼルにルーツをもつ老舗のトラックメーカー。現在はいすゞ自動車のグループに属しているが、以前はボルボグループ傘下におり、現在でも同社のトラクタなどを扱っている。展開している車種は、小型トラックの「カゼット」や中型トラックの「コンドル」。そして、大型トラック・トラクタの「クオン」だ。これらの車両は、一部を除いてほとんどがいすゞ自動車からOEM供給を受けている。

 海外では小型トラックの「クーザー」や中型トラックの「クローナー」、大型トラックでは「クエスター」を展開していることもあり、世界規模でユーザーが存在する。国によって多少の違いはあるものの、展開している車両の基本設計は似通っていることから、運転技術や整備・点検レベルが日本と同様に保たれるように、日ごろから力を注いでいるのだという。

 陸上スポーツのトラック競技やカーレースであれば、多くの場合一定のルールのなかで到着速度を競うことになる。ゆえに、危険と隣り合わせとなるぎりぎりの技が必要になることも少なくない。しかし、実際に公道を走るトラックのコンテストは、速ければよいというものではない。確かに早く到達することは重要だし、それを達成するためのテクニックも身に着ける必要がある。しかし、それらは安全に裏打ちされていなければならないのだ。

 そこで、本コンテストでは「運転技能」とほかにも、「安全確認」や「省燃費運転」といった課題を設けた。加えて、正確な点検の実施と不具合の発見を評価する、「日常点検」についても審査を実施。それぞれの項目について厳しくチェックをし、日々実際に公道で仕事をするトラクタドライバーとして、総合的に評価をしたのである。

 参加したドライバーからは「決勝の課題は難しかったが、楽しかった。来年も挑戦したい」「こうしたスキルを評価してくれる大会は、運転や点検の技能を磨くモチベーションにつながった」「ドライバー不足のなか、この大会を見た若い人にドライバーを目指してもらえることを願いながら臨んだ」などという感想が語られている。トラクタドライバーの運転技術や安全意識の向上はもちろん、職業としての魅力を発信するためにも、こういったコンテストの開催が望まれている。


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