衝撃のEVプロジェクト中止を発表したホンダ! 涙にくれるファンの前に「Honda0 α」実走開始のニュースが飛び込んできた

この記事をまとめると

■ホンダはHonda0シリーズなどのEV開発を中止すると発表した

■インドで生産予定のHonda0 αのテスト走行を現地にてスタートさせた

■インドや日本市場での販売を発表当時のまま進める予定とのことだ

0をまだホンダは諦めていない!

 ホンダは2026年3月12日に、三部社長肝入りのプロジェクトとして、来る電動化社会に備えて開発が進められていた、「薄い、軽い、賢い」をコンセプトにした新世代のEV、Honda0シリーズ(サルーン&SUV)と、アキュラRSXという3モデルの開発中止を突如発表し、業界に衝撃が走った。

 このうち2台のHonda0シリーズは来年、つまり2027年の販売を目指して鋭意開発が進められていたといわれており、実際ジャパンモビリティショー2025のステージ及び会場でも堂々展示されていたほか、我々メディアにはいち早くHonda0シリーズに投入される技術を搭載した試験車両への試乗会などを開催しており、「こんなの本当に出すのか!?」と、期待せずにはいられないクルマであった。

 ホンダは、「EV戦略を見誤った」とし、今期の決算で最大6900億円の最終赤字、トータルでは2.5兆円にも及ぶ赤字とメーカー側で試算しており、上場以来初の凄まじい赤字額を出すという結果に。とはいえ、これ以上悪化する前に、このタイミングで素直に方針転換するのは英断という声も少なくない。

 さて、幻となったこのHonda0シリーズであるが、1台忘れてはいけないクルマがある。そう。日本市場への投入を検討し、開発が進められていたHonda0 αだ。先日のホンダからの発表では、このα中止に関するコメントは出されなかった。形はHonda0 SUVに似ているが、日本などで使いやすいサイズ感に仕立て直したモデルと、ホンダはアナウンスしていた。

 とはいえ、Honda0シリーズのうちの1台である以上、「これも有耶無耶になって消えるんじゃないか」という声もちらほら。ホンダからのアナウンスも、とくにこの会見ではなかった。

 しかし、まだホンダは諦めていないようだ。こんな発表があって4日後の3月16日に、インドにてこのHonda0 αのプロトモデルのテスト走行を開始したのだ! 舵を取ったのは、現地法人であるホンダ・カーズ・インディアで、インドでは高級車ブランドだという。インド市場におけるいままでにない新しいEVとして、訴求していきたい考えなんだそう。ちなみにこのHonda0 αは、いまとなっては現状これ1車種になってしまったが、シリーズ中ではエントリーモデルを担う立ち位置にあった。

 この試験プログラムでは、高速道路、市街地道路、険しい地形など、インドの多様な走行条件下で車両の性能を評価すると同時に、耐久性、操縦性、乗り心地、電費効率、そして総合的な信頼性の確認を行っていくとしている。

ホンダ・カーズ・インディアの社長兼CEOである中島 隆氏は、「インド全土での公道検証テストの開始は、当社の電動化への道のりにおける重要な節目です。インドは独特の運転環境と気候条件を有しており、実環境下で電気自動車を徹底的にテストすることが重要です。このプログラムは、ホンダのグローバルなエンジニアリング力と、現地の顧客ニーズへの強いこだわりを反映したものです。当社は、信頼性、快適性、使いやすさを兼ね備えた電動SUVの導入に向けて準備を進めています」と語っている。

 なお、先の開発中止が決まったHonda0(サルーン&SUV)は、アメリカの工場での生産を予定していたが、このHonda0 αは、WR-Vなどと同じくインド工場で生産し、メインターゲットはインドと日本。その後は世界展開も視野に入れていると語る。あれだけ騒がれたが、まだ0の灯火は消えていないようだ。

 Honda0は、「常識を覆す」まったく新しいEVとのことで、いままでことあるごとにホンダが前面に押し出してきたプロジェクトである。直前になって「やっぱりやめました」とならないよう、いちホンダファンとしてはこのまま市販化にまで漕ぎ着けていただきたいものだ。頼むぞホンダ!


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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