自動車メーカーのオーナーが家族に捧げたクルマ……ってロマンの塊! 家族の「名前」が付けられたクルマ3選 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの車名には創業者などの家族の名前にまつわるものが存在する

■ロータスやオペルといったメーカーに家族由来の命名が存在

■フェラーリ・ディーノには息子への想いが込められている

車名に宿る家族の物語

 クルマのネーミングに創始者の名前が使われることは、さほど珍しいことではありません。ダイムラーやフェラーリ、あるいはトヨタやホンダなどもはや挙げるまでもないかと。そんな車名のなかでもあえて創始者でなく、その家族にちなんだものは少しばかりレアな存在です。愛すべき妻や息子など、ネーミングの裏にあるストーリーも興味深いものがあるようです。

ロータス・エリーゼ

 ロータスの車名には伝統的にEで始まる単語が選ばれてきました。たとえば、ヨーロッパ(Europa:元はギリシャ神話のエウロペ)やエリート(Elite:精鋭)、あるいはエスプリ(Esprit:精神/霊魂)など印象的な命名ばかり。すると、エリーゼ(1995)もそれらにならった車名ではあるものの、その意図はいささか違うようです。

 当時、ロータス社のオーナーはブガッティEB110でもおなじみのロマノ・アルティオーリで、エリーゼ発表のタイミングでちょうど孫娘が生まれたとされています。この孫娘を「エリーザ」と名付けたことから、記念すべき新生ロータスの第1号車もエリーザにちなんでエリーゼ(Elise)にしたのだとか。ちなみに、ヨーロッパではエリーゼといえば、エリザベス、あるいはエリザベートの愛称に使われますが、アルティオーリの孫娘は愛称でなくエリーザが正式名。

 なお、ロータス最後のガソリン車になりそうなエミーラ(Emira)もまた、古代アラビア語では司令官やリーダーと訳されることもありますが、本来は「お姫さま」だそうで、エリーゼに続く女性系のエレガントなネーミングといえるでしょう。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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