「上半身裸で運転」「腕を窓から出す」「ダッシュボードに足を載せる」ってこれぜんぶ罰金刑! 情熱の国スペインらしい交通ルール

この記事をまとめると

■クルマを乗るにあたって世界各国で交通ルールが存在する

■スペインの交通ルールは独特だ

■現地では年々ルールが厳しくなっているという声が出ている

ダメな理由が不明なスペインの謎ルール

 海外の交通ルールはにわかには信じがたいものが散見できます。たとえば、アメリカのアラバマ州では「目隠しをして運転してはならない」という当たり前のような規則が制定されています。100年以上昔のことだそうですが、それにしても首をかしげざるを得ません。そこへいくと、スペインにも奇妙なルールがいくつかあって、ラテン気質のお国柄で片づけてしまうのはちと無理があるのです。

スリッパやピンヒール、または裸足で運転

 スペインでは、違反すると80ユーロ(執筆時で約1万7400円)の罰金が科せられるとのことですが、じつは多くの国で似たようなルールが適用されています。誤った運転操作につながりかねないというわけですが、スペインは厳格すぎるほど取り締まっているとのことで、クルマのなかにちゃんとした靴を積んでおくのが常識化しているとのこと。なんだか、大昔の「土足厳禁」としていた暴走族をほうふつとさせますね。

上半身裸で運転

 情熱の国といわれるくらいのスペインですから、気候も裸で過ごしたくなるような暑さでしょう。交通ルールが制定された昔であれば、エアコンどころかクーラーだって一般的ではなかったはず。ならば「裸で乗ると涼し~」となるのも当然。ですが、これ女性が違反した場合は40~80ユーロの罰金です。

 周囲のドライバーが目を奪われ、交通の混乱や事故を招きかねない……という理由かと思いきや、シートベルトやシート自体に身体が擦れたりすることでケガや操作ミスにつながるというのが大義名分。真夏のビーチなどは重点取り締まりがされていそうですが、検挙例はどれほどあるのか大いに疑問です。

窓から腕を出す、窓から身を乗り出す

 身を乗り出すのは明らかに危険だとしても、暑いスペインで腕を風に当てるくらい大目に見てほしいもの。ですが、違反すれば80ユーロという厳しい罰金が待っています。これは「運転手はいかなる場合も両手でハンドルを保持すべし」という安全志向から決められたようで、窓から手や腕が出ていなくとも、携帯電話をもっていたりしてもNG。ちょっと面食らう規則ではあるものの、内容としては真っ当といわざるを得ません。

ダッシュボードに足をのせる

 日本でも時折お行儀の悪いパッセンジャーを見かけますが、スペインでは最大100ユーロの罰金が科せられます。「助手席だから運転に関係ないじゃん」と、スペイン人が口を尖らせそうですが、衝突時にエアバッグが開いたら乗せていた足へのダメージも免れません。また、足を乗せた姿勢ではシートベルトの効果だって半減する可能性もあるでしょう。

 日本ではそこまで厳しくはありませんが、道路交通法第71条(運転者の遵守事項)により、乗員の足がサイドミラーを隠したり、運転席から左側の視界を遮ったりしている場合、運転者が「安全運転義務違反」に問われる可能性があります。

 ともあれ、スペインでは2026年から路上での故障時にスマート警告灯を使用することが必須となるなど、交通規則はさらに厳しくなっている模様。奇妙なルールといえども、交通安全につながるのであればどしどし取り締まってほしいもの。その点だけは、日本も見習うべきでしょう。

※一部画像はAIにより生成されたイメージ画像を使用しています


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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