タクシー運転士の「運転技術の低下」が目立つ? 愛好家が語る「二種免保持のプライド」欠如の理由 (2/2ページ)

二種免許をもつことへのプライドが欠如している

 いまどきは一種免許しかないなか、養成乗務員としてタクシー会社に入り、会社負担で二種免許を取得してひとり立ちするパターンがメインとなっている(教習期間中は日当が出たりする)。多くはタクシー会社が経営や資本参加している教習所へ入所することになるのだが、短期間で二種免許を取得させて運転士としてデビューしてもらうことを主目的としている。実地試験免除の教習所の場合、7日間でほぼ誰でも二種免許を取得させて卒業させるとも聞いているので、「二種免許取得者の運転とは?」という本質だけではなく、一種との違いがよくわからないまま、運転士としてデビューしてしまっているケースも多いように見受けられる。

 そういったお気楽な考えのまま業務についてしまっているせいか、運転士お気に入りの香水や車内芳香剤の匂いが充満しているタクシーも多く見受けられ、まさにマイカー感覚で運転しているように見えてならない(人によって香りの好みが分かれるので、香水や芳香剤はNGというのがタクシーの大原則だ)。

 また地域にもよるのだが、都市部ではスマホアプリ配車をメインとした営業スタイルが定着して久しい。個人のセンスやキャリアを積んできたなかでのプロの勘などに関係なく、アプリの指示どおりに動けば、経験年次が浅くても結構稼ぐことができるのが現状となっている。働き手がなかなか集まらないのだから敷居を下げるしかないというのは理解できなくもないが、それによりプロ意識というものが希薄となり、営業スタイルも革命的に変わってしまっている。もはやタクシー運転士という仕事は、プロドライバーの仕事とも呼べなくなっているのではないかと考えている。

 プロという自負があるからこそ、これまでは安全・安心に乗客を送り届けるという使命感も芽生えていたように思える。今後は安全運行を進めるうえでどこに拠り所を求めるのか、心配になってしまった。将来的には無人運転タクシーになるのだから構わない、ということなのだろうか。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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