長距離輸送や高速道路利用が難しい
ここで、ひとつ意外な事実を解説しよう。それは高速道路でミキサー車を見かけることがほとんどないということだ。その最大の理由は、前述の厳格なタイムリミットがあるため、高速道路を使って遠くまで運ぶという行為自体が非常にリスクが高いからなのだ。
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この時間制限があるため、生コンプラントは建設現場から車で30分〜1時間圏内にあるのが一般的であり、これはまさに地産地消ともいえる。そのため、大規模なダム建設や山奥のトンネル工事など、近くにプラントがない場合は、現場のすぐ横に仮設プラントを建ててしまうほうが効率的ということだ。
ここで少し生コンプラントのことについて解説しておこう。いわゆる生コンプラントは、建設現場に固まっていない状態のコンクリートを供給する、建設業界の心臓部のような場所といえる。 生コンプラントの主な役割は、「指定された配合どおりに、均質なコンクリートを効率よく製造すること」にある。
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さらに、プラントを構成する主要設備は、巨大なタワーのような形をしていることが多いが、そのほかにもセメント、砂、砂利を種類ごとに保管するサイロ、コンピュータ制御で、材料を1kg単位の正確さで量るマシン、量り取った材料を短時間で強力に練り混ぜるミキサーなどがある。
生コンプラントの役目を知らないと、外から見ているだけではいったいなんの施設かわからないのも特徴のひとつかもしれない。しかし、建設業界を支える生コンプラントはいろいろな場所にあるので、もし目にする機会があれば、外からじっくりその機能を眺めてみるのもいいかもしれない。