日本国内生産車とは違うという心構えが肝要
また、品質面では、塗装外観が海外市場向けの仕上がりとなることが公式にアナウンスされている。塗装の薄さ、色合いの差、塗装面の磨き跡、塗装面の凹み、塗装の膨らみなどの状態が確認できる場合があるが、機能や性能に影響を与えるものではないとされている。これは、日本市場向けの品質基準とは異なる基準で製造されているためで、購入時に理解しておく必要がある。
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部品供給についても留意が必要だ。交換部品については、海外で生産している部品は海外からの輸送期間が必要なため、部品納期に時間がかかる恐れがある。故障時の修理や定期的なメンテナンスにおいて、部品待ちで長期間車両を使用できない可能性も考慮しておくべきだろう。
逆に、米国生産車ならではの独自機能として残されたものもある。タンドラのスマートキーには盗難防止モードがあり、「HOLD」ボタンを約1秒以上押すとアラームが断続的に鳴り、車両への不正な侵入や破損を抑止する。電子キーのいずれかのスイッチを押すと、アラームは停止する。
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これらの留意事項は、米国生産車を日本に導入するという新たな取り組みに伴う特殊な事情だ。コネクティッドサービスが利用できないこと、車載ナビが実質的に使用できないこと、表示が英語のみであること、塗装品質が日本基準と異なることなどは、とくに購入前に十分理解しておく必要がある。
一方で、これらの制限を理解した上で、米国市場向けのフルサイズピックアップトラックやミドルサイズSUVを日本で正規に購入できることは、これまでにない選択肢となる。購入を検討する際は、これらの留意事項を十分に理解し、自身の使用目的に合致するかを慎重に判断することが重要だろう。