いまだ幻なままなブガッティの4ドアモデル
しかし、このプロジェクトは悲劇的な結末を迎えることとなった。1995年、ブガッティ・アウトモビリが経営破綻し、EB112は市販化目前で開発がストップしてしまったのだ。その後、残されたパーツと試作車はイタリアのとある企業に引き取られ、そこで試作車とは別に2台のEB112が製作されたという。つまりEB112は、実質的に「世界に3台しか存在しない超希少車」となってしまったのである。
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そんなブガッティEB112が、2026年4月25日にモナコで開催されるオークションに出品される予定だ。
ブガッティにとって4ドアモデルの実現は悲願でもある。1930年代のタイプ41ロワイヤルには、コーチビルダーの手による4ドア仕様が存在したが、それ以降、1993年のEB112、1998年のEB218、2009年の16Cガリビエールと、ブガッティの4ドアモデルはコンセプトカーとして現れながらも市販化されることなく姿を消した。近年ではブガッティは4ドアモデルとしてSUVを投入するなんてウワサも囁かれているが、いまだ実現はしていない。
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ブガッティが今後に4ドアモデルを市販化すれば、EB112はその歴史の始まりとなるはずだ。また、もしもそれが実現しなかったとしても、EB112は依然として「幻の4ドアブガッティ」として、後世まで語り継がれることになることは間違いない。
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モナコのオークションでのEB112の落札予想価格は150万〜200万ユーロ(約2億7000万〜3億7000万円)となっている。果たして、このブガッティEB112がどのような評価がなされ、そしていくらで落札されるのか、その動向に注目したい。