競技会にエントリータイヤを提供したワケ
4年という月日を経て、大会の雰囲気も変わってきたという。
以前は「自分たちが楽しければいい」という純粋な学生の集まりだったが、最近では「企業が支援してくれているからこそ自分たちが楽しめる」という感謝の念をもつ学生が増えた。「最近は学生側から『何か協力できることはありませんか?』と声をかけてくれるようになりました。企業と学生が対等なパートナーとして、お互いに大会を盛り上げようとする空気感は、この4年で育まれた素晴らしい財産です」と目を細める。
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このような使命感を胸の大会に協賛しているブリヂストンであるが、今回の大会では競技用に提供されたタイヤも注目を集めた。
2025年までは、最強のストリートスポーツタイヤとの呼び声の高い「ポテンザRE-71RS」であったのに対し、2026年の開幕戦では新製品となる「ポテンザ・アドレナリンRE005」が提供された。同商品は、ポテンザシリーズのエントリーモデルとなる位置づけで、グリップ・乗り心地・静粛性・燃費性能などが高次元でバランスされる一方で、フラッグシップとなる「ポテンザRE-71RS」ほどグリップ性能に特化していない。なぜ、このような選択をしたのか? じつはそこには「競技の公平性」と「技術の可視化」という狙いがあった。
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武田さんによると、「RE-71RSは非常にグリップ力が高く、タイヤの性能で誰もが上手に走れてしまいます。そこで予選会では、『ドライバーの腕の差』をより明確に出したいと考えました。あえてグリップを少し抑えたタイヤを使用することで、荷重移動やハンドルさばきの正確さがタイムに直結するようになります。つまり、タイヤに頼らない真の運転技術を競えるようになると考えました」と狙いを教えてくれた。
一方で、この「アドレナリンRE005」は、街乗りをメインとする一般ユーザーにとっても非常に魅力的なタイヤだという。
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「ポテンザシリーズのなかではエントリーモデルに位置づけられますが、ウェット性能が高く、ロードノイズも静か。転がり抵抗も抑えられており燃費にも貢献します。それでいて、スポーツ走行にもしっかりと応えてくれる『運転が楽しくなるタイヤ』です」とは武田さんの弁だ。
学生たちにとっては、高次元な「腕試し」の道具であり、一般ドライバーにとっては「日常を刺激的にする」パートナー。そんな「ポテンザ・アドレナリンRE005」の多面性が、今回の大会を通じて証明された形だ。
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若者のクルマ離れと言われて久しいが、現場にいた学生たちの目は間違いなく熱を帯びていた。そして、その熱意を支えるために、ブリヂストンは最新のテクノロジーと情熱を注ぎ込み続けている。ブリヂストンの「タイヤを通して若者の未来を創る」という言葉に偽りがないことを、会場を埋め尽くした学生たちの歓声が証明していた。