「なんでも作れる」超頼もしいメーカーに直撃取材! 「戸田レーシング」の技術力に驚き!! (2/2ページ)

レース屋が次に見据えるのはカーボンニュートラル

 そして現在、戸田レーシングが力を入れているのは「モーター」や、なんと「水素エンジン」といった領域だという。

 担当者は、「カーボンニュートラルという単語が出てからというものの、世の中の注目は電気に向きつつあります。なので我々も、インバーターやさらにはインホイールモーターの開発にまで乗り出しています。それと最近ではトヨタが水素エンジンなどをレース現場で使っていることから、この領域も注目されつつあるので、我々も手を参入しています。今回はその水素エンジン……まだ1気筒ですが、試験機としてもってきました」と説明。しれっととんでもないものまでもち込んできた。ブース中央には、ファンネルが取り付けられたその水素エンジンが堂々と展示されていた。

 もちろん内燃機関のエンジンもゼロから作れる設備と技術があるとのこと。そのほかにも、EVの心臓部とも言えるeアクスル(モーター・インバーター・減速機がひとつになったユニット)もワンオフで製作可能なようで、展示および相談を随時受け付けていた。

 エンジンや足まわりのパーツだけでなく、車体を作ったこともあるそうで、予算との折り合いがつけば、本当になんでもやってくれる。聞くと、「じつは弊社、そんなに大規模な会社ではないので、ある意味フレキシブルに対応できるんですよ」と語る。なお、どうしても社内の設備的に難しい一部のパーツだけは、外部から仕入れることもあるそう。

 ちなみに、会場の別エリアに展示されていた日本自動車レース工業会(JMIA)が2024年に立ち上げたプロジェクト、「JMIA NEXT FORMULA PROJECT」で生まれた国産フォーミュラカーに搭載されるミッションは、戸田レーシング製のシーケンシャルミッションだ。

 この車両は、2026年度のF1の規定で作られた車体で、使われるパーツのほとんどは国内企業が手がけているのが特徴。搭載されるエンジンはスーパーフォーミュラやSUPER GT GT500クラスで使われる2リッター直4ターボエンジン「NRE(ニッポン・レース・エンジン)」となっている。

 終始「なんでもござれ」といった様子のここ戸田レーシング。最後に「できないことはないんですか?」と聞いてみたら「素材(原材料)を生み出すこと……くらいですかね。さすがに石油とか鉄は作れません(笑)」と苦笑い。

 レースシーンのDNAを受け継ぐ、MADE IN JAPANの技術屋集団が戸田レーシングなのである。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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