3列目シートを多用するならミニバンが確実
一方、CX-80の先代モデルにあたるマツダ CX-8を例に挙げると、大きく長いリヤドアからの3列目席への乗車はステップ高480mmとアウトランダーと同じでも、2列目席ウォークインでアクセス幅190mmと余裕があるだけでなく、2列目キャプテンシートを選ぶことができ、センターウォークスルーが可能なグレードなら2-3列目席スルー空間幅225mmからでも乗降(移動)が可能。つまり、2列目席から乗降することができ、乗車、降車の自由度が増すことになる。しかも、3列目席のヒール段差は最新のトヨタ・クラウンセダンと同じ340mm(現行プリウスの後席は305mm)と、シートが後席として適切な高さにセットされているため、身長172cmの筆者でもシートのかけ心地、居心地にまったく不満がない。
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そしてここが重要なのだが、2列目キャプテンシート仕様(センターウォークスルー車)の3列目席であれば、上記の乗降性だけでなく、着座したときの足の置き場の自由度、前方見通し性でも有利になり、2列目ベンチシート仕様と比べ、閉鎖感、圧迫感は大幅に低減され、ミニバンに匹敵する3列目席の居住性が得られることになる。
現行マツダCX-80であれば、XD(Drive Edition, Drive Edition Nappa Leather Package)、XD-HYBRID(Drive Edition, Nappa Leather Package)がそれに相当するグレードだ。
では、同じ3列シート車でも、それぞれどんなユーザーに向いているのだろうか。
まずは、3列目席の使用頻度だ。大家族だったり、友人・知人多数とドライブする機会が多く、3列目席の使用が日常的なら、やはり3列目席の実用性がより高いMクラス以上(トヨタ・ノア&ヴォクシー、日産 セレナ、ホンダ・ステップワゴン、三菱 デリカD:5)のスライドドアからの乗降性のよさ、居住空間のゆとりがあり、3列目席にも空調がしっかり届くミニバンをすすめる。特等席の2列目席にしても、ミニバンはステップ高が低く掃き出しフロアになっているため、小さな子どもやお年寄りの乗降のしやすさもミニバンならではだ。加えて、車中泊前提のクルマ選びでも、ミニバンはより適しているといっていい。
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一方、3列目席はめったに使わない、たまに自宅から駅まで身内や友人などを最大5人を送り迎えする程度、3列目席に乗るのは小さな子ども限定。その上で、頻繁にアウトドアやウインタースポーツに出かけ、悪路を走る機会も多く、悪路、雪道にも強い4WD性能を優先するのであれば、オールラウンダーモデルとして4WDの3列シートSUVを候補に挙げる価値はある。
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いずれにしても、3列シートのSUVが選択肢に挙がっているのであれば、実際に大人が、子どもを含む家族が3列目に乗り込んでみて、乗降性、着座性、立ち上がり性、空調を確認して可否を判断したい。こういってはなんだが、Mクラス以上のミニバンを知らなければ、たとえばマツダCX-8、CX-80の3列目席なら十分に満足、納得できるはずだ。
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余談だが、かつて3列シートミニバン(2代目ホンダ・オデッセイアブソルートV6)を、家族4人+大型犬とのドライブのために買ったのだが、クルマとしての満足度は極めて高かったものの、約11年の所有で3列目席に人が乗ったのは10回に満たない……ということもあるから、そのあたりの3列目席の必要性の見極めは慎重にしたい。
最後に、SUVの走破性、タフネス性は譲れないが、ミニバンの室内空間も諦めたくない……というのであれば、世界でほぼ唯一の解決策がある。それが”ミニバンの皮を被った本格SUV”といっていい、アウトランダーをベースにミニバン化した、つい最近、2度目のビッグチェンジを行い4モードのダイヤル式ドライブモードセレクター(ノーマル、エコ、グラベル、スノー)も備わった本格4WDミニバンの三菱デリカD:5がある。
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その2列目キャプテンシートの7人乗りなら2列目席の快適度はもちろん、3列目席への乗降が2列目席ウォークイン&2-3列目席スルーの2WAY(電動補助ステップあり)で行えるメリットがある。ほかにも、専用エアコン吹き出し口もある3列目席は身長172cmの筆者で頭上に100mm、膝まわり空間は最小195mm、最大260mmもあり、シートサイズは座面長490×座面幅580×2、シートバック高570mmとたっぷりサイズで、着座性、立ち上がり性にかかわるヒール段差も340mmと高めでごく自然な着座姿勢をとれるから、大人でも文句なしの3列目席を、本格SUV性能とともに手に入れることができることになる。
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