新車を投入するも天候とタイヤに翻弄された! GR86/BRZ Cup 岡山大会でのTeam Takutyの戦いぶりに密着 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■GR86/BRZ Cup 岡山大会は天候変化が戦略を大きく左右した

■新車投入やセットアップに一定の手応えを得た

■3台ともノーポイント継続も十勝で巻き返しを狙う

新車投入後注目の1戦目

 TGR GR86/BRZ Cup第3戦岡山大会が6月27日(土)予選、28日(日)決勝で、岡山県の岡山国際サーキットで開催されました。

 スバルBRZで参戦するTeam Takutyは開幕戦に87号車千葉スバルレーシングの久保凜太郎選手のマシンを新車にしました。そして88号車東京スバルレーシングの井口卓人選手のマシンをこの岡山大会で新車にしました。89号車栃木スバルレーシングの奥本隼士選手のマシンは昨シーズンから新車ですが、車両に大きなトラブルが発生した関係で現在修復中。今大会は以前井口選手が乗っていた88号車を作り替えての参戦となりました。

 チームは6月24日(水)からサーキット入り。水曜にも走行を行いましたが、メインは各ディーラーと全国派遣メカニックの顔合わせと、実際の車両を使ってのメンテナンスの講習を行います。

 市販のBRZを使っているものの、レースで使うマシンのため、より正確で確実なメンテナンスが必要です。ほんの僅かな違和感でも感じ取るプロドライバーが、安心してレースに挑めるようにするためにより精緻なメンテナンスが求められます。

 このレースウィークは2個の台風が日本列島に向かってくるという状況で、結果も天候に大きく左右されるのではというのが大方の予想です。

 木曜・金曜の走行枠はすべてがウエット路面。関係者がいろいろな天気予報や雨量が見られるWEBを見て、雨量が何ミリだからどうなる……ということを考えながらの走行でした。そして台風の進路が徐々に南にさがり、岡山地方は土曜・日曜は晴れるという予報になっていきます。その晴れを見越したタイヤの空気圧やサスペンションのセットアップを考えなくてはなりません。

 今大会のプロフェッショナルクラス参戦は34台。そのうちブリヂストンタイヤユーザーが20台。ダンロップタイヤユーザーが14台。ウエット路面ではブリヂストンタイヤが速く、雨の占有走行でもトップ10をブリヂストンタイヤが占めます。しかし天候が回復した土曜の予選はトップ10中7台がダンロップタイヤとなり、天候とタイヤのマッチングが顕著に現れました。

 Team Takutyの井口と久保はブリヂストン、奥本はダンロップを装着しており、セットアップの方向性や空気圧の調整も違います。しかしお互いのタイヤの特性をチーム内で共有できるのは大きなメリットです。

 金曜日の雨の占有走行では井口がトップタイム、久保が6位、奥本は15位となります。予選では天候が回復して晴れたことで、奥本が13位、井口が14位、久保が24位という結果になりました。

 結果だけ見ると中団に位置していますが、これには深いワケがあります。開幕戦のオートポリスでは、Team Takutyの3台は揃って一番最後にコースインしてタイムを出す作戦を行いましたが、クラッシュとトラブル車両が出た関係で黄旗が数カ所で振られていたのです。黄旗が振られた周回のタイムは採択されないルールのため、予選時間ギリギリでコースインした場合、もう1周タイムアタックということができません。そのため予選はノータイム。ということになってしまいます。

 路面の状況や他車のタイムを見ながら予選アタックするほうが有利に働くことが多いTGR GR86/BRZ Cupでは、予選時間ギリギリを攻めることが多くなります。しかしそのぶんリスクも多くなるのも事実です。

 Team Takutyの3台はオートポリスのノータイムのトラウマを払拭するべく、今大会では予選のコースオープンからわり合いすぐにコースインしタイム計測を行います。他車が入っていない状況では井口もトップタイムを刻みますが、徐々に順位が下がっていき、結果的には奥本13位、井口14位、久保24位ということになりました。

 予選上位をダンロップタイヤが占めたことで、路面と気温の関係で今大会はダンロップタイヤが優位という状況が見えてきました。


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