この記事をまとめると
■「人とくるまのテクノロジー展2026」で世界初・日本初を含む最新技術が多数公開された
■CO2回収軽トラやAI自動運転や高効率エンジン技術など各メーカーの注目展示を紹介
■実際に市販車へ採用されて生き残る可能性が高い技術を吉田由美さん的目線でチェック
最新技術のお披露目会「人とくるまのテクノロジー展2026」
じつは私の大好物のひとつに「最新技術」や「最新装備」がありますが、それを堪能できるのが「人とくるまのテクノロジー展」です。毎年、さまざまな新技術や新装備が生まれていますが、実際に採用されたり、生き残るのは、じつはそう多くはありません。とはいえ、気になるのが最新技術や最新装備。
「人とくるまのテクノロジー展2026」は、横浜で5月27日〜29日に、名古屋では6月17日〜19日に開催されました。
自動車メーカーや部品サプライヤーが最新技術を出展する国内最大級の自動車技術専門展で、私が行ったのは横浜会場。2026年は過去最大規模の612社が出展。しかも、「世界初公開」がなんと23件、日本初公開も25件ほど公開されたこともあり、3日間の開催で8万493名が来場し、初日から大盛況。とはいえ、各メーカーが披露したのはコンセプトカーのような華やかなものではなく、実車や次期モデルなどに採用されるかもしれない技術展示や、リアルな最先端技術が多いのが特徴です。
というわけで、自動車メーカーを中心に吉田由美的超見どころをご紹介!
【スズキ】走れば走るほど地球を綺麗にする「CO2回収軽トラ」推し
個人的にテンションが上がったのが、スズキのCO2回収装置を搭載した「スーパーキャリイ」。働くクルマの代表である「スーパーキャリイ」の荷台下に、排気ガスからCO2を回収する装置を載せるという、ユニークで現実的なアイディアを公開。さらに回収したCO2をビニールハウスの農業に活かすという、暮らしに密着したエコシステムを提案。
スズキのCO2回収装置を装備したスーパーキャリイ画像はこちら
スズキはボートのエンジンにマイクロプラスチックの回収装置を標準装備したものをすでに販売するなど、「一石二鳥の遊びゴコロと、スズキの地球への愛」を感じます。
【トヨタ】交通安全推し
トヨタは「交通事故ゼロ実現に向けたトヨタの想い」を掲げ、予防安全パッケージ最新版の「新型Toyota Safety Sense(新型TSS)」を搭載した「RAV4 PHEV」を、新開発のプラグインハイブリッド(PHEV)の電動パワートレイン技術のコンポーネントとともに展示。また、交通安全の最新技術を紹介。
トヨタの「交通事故ゼロ実現に向けたトヨタの想い」の解説ボード画像はこちら
トヨタが提唱する「安全なまちづくり」の一環として、センサーを内蔵する電柱「ITSスマートポール」に設置されたカメラやLiDARが、建物の影にいる子どもをクルマより先に発見し、無線通信で周囲のクルマにリアルタイムで危険を伝える道路のインフラと協調する技術を展示。
【マツダ】ふたつのコーティング推し
まずは、第76回(2026年)自動車技術会の技術開発賞を受賞した「高応答遮熱コーティング技術」。発売されたばかりの新型CX-5の横に展示されていた「高応答遮熱コーティング」されたピストンヘッドは、職人技のスプレー塗装技術の結晶ともいえる髪の毛1本分(60μm)の薄さで塗られた白い遮熱コーティングを施されたもので、熱を素早く遮断し、シリンダーの熱が逃げるのを防ぐための微小粒子などが含まれています。マツダがカーボンニュートラル燃料を使って参戦している「スーパー耐久シリーズ」の現場で実証実験を重ね、エンジン内部のピストンにコーティングすることでパワーを犠牲にせず、燃費が劇的によくなるのだそう。見た目はホワイトチョコレートみたい♡
マツダの「高応答遮熱コーティング」の解説ボード画像はこちら
そしてもうひとつの注目は、窓ガラスの「防曇(ぼうどん)コーティング」。窓の湿度を素早く乾かすことで冬場のエアコン電力を減らし、EVの航続距離を伸ばす効果あり。これ、気になります!