この記事をまとめると
■ラリーはメカニックを含めたチーム戦である
■サービスでは限られた時間で整備や修理を実施する
■ワークスからプライベーターまで体制はさまざまだ
ラリーはメカニックを含めたチーム全員で戦う競技
全日本ラリー選手権のサービスパークは華やかな雰囲気だ。色とりどりのテントが立ち並び、サービス時間になると各チームのメカニックたちが、マシンのメンテナンスを実施。6月19〜21日、愛媛県久万高原町を舞台に開催された第4戦の「久万高原ラリー」でも、レグ1の昼に設定された30分間のサービスA、同日夕方に設定された45分間のサービスB、そしてレグ1の朝に設定された15分間のサービスC、同日の昼に設定された30分間のサービスDでメカニックたちが素早いサービスワークを行っていたのだが、そもそもラリーのサービスでは何名のメカニックでメンテナンスを実施しているのだろうか?
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ちょっと前まではドライバーとコ・ドライバーのみでの参戦が可能で、現在も地方選手権などではクルー2名で競技に参戦することが珍しくはないが、近年の全日本ラリー選手権はレッキ中に車検を行うイベントも多く、そうなると最低でも1名のサービス員が必須となる。
それに、サービスパークではマシンのリペア、オイル交換、ブレーキパッド交換……といったメンテナンス作業や車検の対応以外にサービステントの設営、荷物の搬入・搬出、タイヤサービスでタイヤの組み替えを行うべく、タイヤの搬入・搬送などメカニックたちの業務は多岐に渡る。
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つまり、全日本ラリー選手権に参戦するためには、メカニックは必要不可欠な存在だが、チーム体制はさまざまで、複数のメカニックはもちろん、ケータリングなどさまざまなメンバーがチームに帯同しているプロチームもあれば、最小単位で行っているアマチュアのプライベーターまでじつに幅広いラインアップとなっている。
たとえば大手パーツメーカー「キャロッセ」のワークスチーム、クスコレーシングは久万高原ラリーに3台のGRヤリスを投入。いずれもトヨタの若手育成カテゴリー、MORIZOチャレンジカップに挑むドライバーだが、若手ゆえにクラッシュも多く、それに対応すべく、クスコレーシングでは7名のメカニックがチームに帯同していた。
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さらに、今大会には麻生工科自動車大学校に通う2名の学生メカニックと引率する同校の教師を含めて計10名のメカニックがジョイント。これに加えてマネジメント側から1名が久万高原ラリーに派遣されるなど、ドライバー/コ・ドライバーをのぞいて計11名のメンバーが顔を揃えていた。
同チームでチーフメカニックを務める渡部貴志氏は「基本的に1台につき2名のメカニックを配置して準備に当たっています。今回は3台体制なので自分を加えた7名で対応しています。状況によっては3名のメカニックで2台を担当することもありますが、昨年は5台体制というときがあって、そのときは10名を揃えました」と語る。
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さらにラリー中のサービスに関して渡部氏は「作業の内容も違うので、プライオリティに合わせて柔軟に割り振っています。基本は4名のメカニックで対応して、ある程度、作業が進んだら、責任者を残してサブのメカニックが次のクルマのサービスに移ったりしています」とサービスメンバーの配置について語る。