現在のホンダに繋がる土台を作った
続くグリーンマシーン3号が、「スポーツカーとエコカーは両立できるのか?」 というテーマで開発されたCR-Zです。
2010年に登場したCR-Zは、省燃費性能だけでなく「運転の楽しさ」を追求した、いかにもホンダらしいハイブリッドスポーティカーでした。高い剛性を誇る3ドアハッチバック ボディに、1.5リッターIMAハイブリッドを搭載。
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スポーティカーらしい低いボンネットを実現するため、エンジンのヘッド部分をCR-Z専用に設計したり、エンジン本体を傾けて搭載するなど多くの工夫がなされていました。また、トランスミッションには、CVTだけでなく6速MTが設定されたことも大きな特徴といえます。
そしてグリーンマシーン4号が、GE世代の2代目フィットに設定されたGP1型フィット ハイブリッドです。2代目フィットの車体に、2代目インサイトと基本設計を共有する1.3リッターIMAハイブリッドシステムを搭載。センタータンクレイアウトによる広大な室内空間など、フィットの特徴は活かしたままで優れた燃費性能を実現しました。
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2012年5月のマイナーチェンジでは、ハイブリッドRSを新設定。こちらはCR-Zと同様の1.5リッター4気筒とIMAシステムを搭載し、トランスミッションはCVTのほか6速MTも用意されました。優れた実用性だけでなく、CR-Zよりわずかに軽い車両重量により走りっぷりのよさも「RS」の名称にふさわしいもので、ホンダファンからも高い評価を得ました。
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以降、フィットはハイブリッドシステム搭載車が多くを占めるようになっていきますが、このGP1型は歴代で唯一MT設定のあるフィット ハイブリッドということで、いまでも根強い人気となっています。
フィット ハイブリッド以降も多くの省燃費モデルがリリースされていますが、ホンダは「グリーンマシーン」の称号を掲げることなく、いつのまにか目や耳にする機会は少なくなっていきました。とはいえホンダは省燃費性能の追求や環境面への配慮を抑えたわけではなく、むしろ志高く邁進しています。
ホンダは「2030年ビジョン」のなかで、ハイブリッド車の技術をさらに進化させ、四輪車グローバル販売台数の3分の2を電動化することを目標としています。これは電動車(EV)だけでなくハイブリッドやPHEV、FCEVなどが含まれており、いい換えるならばホンダのラインアップにおける3分の2が「グリーンマシーン」であるということです。
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ホンダが「グリーンマシーン」で目指したものは、単なる省燃費性能を追求したモデルではなく、環境性能と走る楽しさを融合させた、まさにホンダらしいモデルでした。
環境性能やエコ性能を「我慢」や「妥協」の先に実現するのではなく、「楽しく走れて、しかも環境にもやさしい」を同時に成立させようとしていたのがグリーンマシーンの歴史です。そのなかでグリーンマシーンのルーツといえる初代インサイトやシビック ハイブリッド、CR-Z、フィット ハイブリッドRSのような個性的なモデルが誕生し、いまではそのフィロソフィがホンダの多くのモデルへと継承され、「全車グリーンマシーン化」が進んだといえるでしょう。