180km/hで作動するリミッターは昭和の遺物! まもなく「制限速度」で速度リミッターが働く時代になる可能性 (2/2ページ)

速度管理の重要性は高まっていく

 ただし、スピードリミッターという機能が必須になる未来も見えている。

 ADAS機能のなかに、道路標識を認識する機能がある。速度を示す標識を認識するとメーター内に、その数字を示すアイコンが表示されることも珍しくない。つまり、この機能を使えば、自動的にスピードリミッターを作動させ、制限速度以上は出ないようにすることも技術的には可能だ。

 すでに欧州では、ISA(インテリジェント・スピード・アシスタンス)といって指定速度を上限としてスピードリミッターが作動する機能が、2024年からすべての新車に義務化されている。日本においても同機能は検討されており、遠からず義務化の流れがやってくることだろう。

 なぜなら、制限速度を守ることは、自動運転車との混流において必須条件といえるからだ。人間のドライバーは「流れに乗る」といった判断から速度オーバーをすることもあるが、自動運転は制限速度を厳守する。そうであれば、マニュアル運転の車両も同じ制限速度内で“強制的”に走る機能を備えていないと混乱のもとになると考えられている。

 こうした話を聞くと、反発したくなるベテランドライバーもいるかもしれない。とはいえ、ACCを活用した安全・安心な移動体験に慣れたドライバーであれば、制限速度オーバーで爆走するクルマがいなくなることは大歓迎だろう。さらにいえば、自分で運転していてもスピード違反をすることがないのは、免許の点数的にも安心要素となりそうだ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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