じつはファンの多い「軽バン」を選ぶ楽しみが消える! OEM化がさらに進んで実質1車種になる可能性もゼロじゃない (1/2ページ)

この記事をまとめると

■コロナ禍による車中泊ブームもあって軽バンが大人気となった

■かつて軽バンは各社から出ていたが今ではOEM供給が主流でモデルとしては3車種しかない

■電動化も相まって全社で統一したモデルになる可能性も否定できない

あれだけあった軽バンも今では実質3車種しかない

 コロナ禍によって流行した車中泊。そのブームは落ち着いてきたといえるが、キャンピングカー市場でいえば、そこそこ安価で手の届きやすい軽バンベースの車中泊仕様は根強い人気を誇っている。

 実際、軽バン・カテゴリーにおける人気モデル、ダイハツのアトレー/ハイゼットカーゴの2025年度販売台数は8万3002台と前年度比106%と伸びている。軽トラックを除いた軽貨物車の市場規模も約22万台とけっして小さくない。

 しかしながら、各社の軽バンを並べてみると、驚くほど他社が生産した軽バンのエンブレムだけを付け替えたOEMモデルが多い。

 エンジン車についてはホンダのN-VANが孤高の存在となっているのを除けば、以下に示すようにスズキ・エブリイとダイハツ・アトレー/ハイゼットカーゴのOEMが市場の中心だ。

・スズキ・エブリイのOEM:マツダ・スクラム/日産 クリッパー/三菱 ミニキャブ

・ダイハツ・ハイゼットカーゴのOEM:トヨタ・ピクシス/スバル・サンバーバン

 思えば、現在の軽自動車規格になった1998年〜1999年の段階ではスズキとダイハツ以外にも、ホンダ・アクティ、スバル・サンバー、三菱 ミニキャブはそれぞれ各社が独自に製造しているオリジナルのモデルだった。

 エブリイ、ハイゼットカーゴ、ミニキャブがFRレイアウトで、アクティがミッドシップ、サンバーはRR(リヤエンジン)と駆動方式も多様だった。それが、いまでは3モデルに集約されているのだから、ダイバーシティ的な観点でいえば残念といえそうだ。

 もっとも、車中泊ブームが盛り上がる前は、軽バンは純粋な道具であり、規格品的な存在であることが求められた。複数のメーカーから個性的なモデルが用意されることより、ラゲッジの広さや使い勝手などが、ある程度統一されていたほうが使いやすいというのがユーザーのニーズだった。

 さらに、軽バンは機能がシンプルで安価であることが求められる。付加価値付けづらいため利益率が低い。そんなこともあって、スバルや三菱が独自の軽バン開発から撤退。現在の、スズキとダイハツのOEMをわけ合うといった状況になっている。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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