トラック野郎にとって愛車は「船」! 仕事は「航海」! 有名デコトラの3000kmにわたる大航海に密着した (2/2ページ)

トラブルもありながら時間厳守で航海を完了

中津市は福沢諭吉や「解体新書」の前野良沢の故郷としても知られる城下町。12時ちょうどに市場に到着して青果を納品。その後は麻生太郎氏の地盤としても有名な福岡県飯塚市と福岡市の市場で納品。すべての積み荷を降ろしたころには、すでに日が暮れていた。

復路の積み荷は長崎県の松浦港で水揚げされた鮮魚。青果をすべて降ろして空荷になった華麗丸と田幸さんは、翌朝の積み込みのために福岡市から一路長崎へ。この日は九州上陸前の未明から雨が降り続いていたが、高速に乗ったころには雨脚はさらに強くなり、西九州道では台風かと思うほどの豪雨に。長崎県では高速の一部区間が冠水して通行止めになるほどだった。松浦漁港に着いたのは夜の10時30分。ひと風呂浴びて2日間の汗を洗い落とした田幸さんは、愛機の寝台で深い眠りについた。

翌朝の積み込みは当初は午前10時の予定だったが、魚の競りの関係で少し押してのスタートになった。松浦の市場にある「おさかなドーム」という物流施設に華麗丸をバース付けした田幸さんは、その日に水揚げされたハマチやブリ、アジにサバ、ハガツオにメジマグロ、イカなど多種多彩な鮮魚を積み込んだ。アジとサバは松浦の名産で、「旬(とき)アジ」「旬サバ」というブランド魚にもなっている。

午後2時ごろに積み込みが完了。納品先は名古屋市の中央卸売市場本場だ。「中継の荷物(市場で降ろし、別のトラックに引き継ぐ荷物)もあるから急がなきゃ」。愛機のリヤ観音扉を閉じた田幸さんは、文字どおり「追っかけ」で名古屋へ向けて出発。名古屋の中央卸売市場には指定の15分前に現着。無事にすべての鮮魚を納品することができた。


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