この記事をまとめると
■マレーシアでは「ハイエース風」マイクロバスが多数運行されていた
■C.A.M「PLACER-X」は18人乗りで日本のハイエースより3人多く乗車できる
■輸送効率の高さからマレーシアで広く普及しているようだ
マレーシアで発見した謎の「ニセハイエース」
マレーシアの首都クアラルンプール市内で開催されたKLIMS(クアラルンプール国際モビリティショー)は、市内にあるマレーシア国際貿易&展示センターにて開催された。会場直結とも呼べるような鉄道駅はなく、路線バスも筆者が調べて実際利用した限りでは現実的な移動手段といえるものではなく、自家用車もしくはライドシェアやタクシーを利用して会場へ向かうのが現実的な移動手段となっていた。
主催者側は利便性のために、会場周辺にいくつか設けたバス停を巡回する路線と、やや離れているものの会場最寄り駅とを結ぶ2路線を設けたシャトルバスを運行していた。日曜日にシャトルバスを初めて利用し、翌月曜日にも利用しようと発着するモノレール駅近くの指定場所に行くとシャトルバスのバス停を示す看板などはなかった。調べてみると、“ウイークエンドのみ運行”と小さく書かれていた。
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駅と会場を結ぶバスは市内を走る大型路線バスが使われており(路線番号もついていた)、会場周辺を運行するバスは、トヨタ・ハイエースコミューターか……と思ったのだが、なんだか少し印象が異なった。全長が長すぎるのである。トヨタ・マレーシアのサイトをみると正規で新車としてラインアップされるのはボンネットのついた海外仕様(300系)だが、会場バスは日本でおなじみのキャブオーバー仕様の200系、つまり日本での現行型でコミューターと呼ばれるマイクロバス仕様に見えるのだが、どこか違和感を覚えるものであった。
調べると、国内のコミューターと呼ばれる仕様の乗車定員は15名(運転席含む)なのに対し、ハイエース風モデル「C.A.M PLACER-X」は運転士を含んで18名となっていた。コミューターが全長5380mm/ホイールベース3110mmなのに対し、PLACER-Xは5990mm/3720mmとなっていた。あまりに胴長な雰囲気に、筆者は「ダックスちゃん」と愛称をつけた。
C.A.M PLACER-X画像はこちら
ちなみにこの会場周辺バスはこのダックスちゃんのほかに本物のハイエースコミューターも運行されていたが、ダックスちゃんに比べると本物はまるで一般的なハイエースバンのように短く見えてしまった。ダックスちゃんの搭載エンジンは“JAPANESE TECHNOLOGY”と銘打った、DK5型という3リッターディーゼルターボエンジンとなっているが、コミューターにはそのようなエンジンは搭載されていなかった。
このダックスちゃんは会場バスだけではなく、クアラルンプール市内ではかなりの頻度で見かけることができた。本物に比べ3名多くお客を輸送することができる。たかだ3名、されど3名、この差は大きいようである。
調べた限りではこのハイエース風バスはC.AMのほかに中国・福田汽車車両の販売代理店“ゴールデンドラゴン”も“X5シリーズ”という胴長ハイエース風車両をマレーシアで販売していた。こちらは乗客だけで18名というC.A.M車より1名多い乗車定員となっていた。スペックを調べると、C.A.M車が6速MTなのに対しゴールデンドラゴンが5速MTになるものの、搭載エンジンは同じDK5型となりパワースペックも共通であった。
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その胴長なスタイルのインパクトが大きいこともあるのか、とにかく空港や街なかでやたら目にすることが多かったハイエース風車両であった。