シャワートイレまで作ってたって何で!? 自動車部品メーカーが手がける「意外すぎる裏の仕事」 (1/2ページ)

自動車で培った技術で新たな分野に挑戦する

 1台のクルマには、一般的に内燃機関の場合で約3万点、EVでも約2万点の部品が使われているという。そうなると、巨大なサプライチェーン(供給網)が必要になるだけでなく、半導体など容易に代替の利かない部品が不足すると、車両生産が滞ってしまうほどの影響が出る。当然ながらクルマ1台を作るためには、大小多くのサプライヤーが関わっている。今回は重要部品を供給しているメガサプライヤーや大手サプライヤーを中心に、意外な事業展開について調べてみた。

 自動車系サプライヤーというとクルマ関連のみで事業展開しているように思われがちだが、じつはクルマ以外の分野にも進出している。光学技術を活かして宇宙分野に進出したり、精密機器や精密加工の技術を応用して医療機器に携わったりする例もある。ECUやセンサー技術を活用し、ロボット分野に取り組むケースも少なくない。

 宇宙分野では、ロケットや月面探査車などに進出している企業もある。国産ロケット「H3」に使用されている電子部品の一部には、自動車用部品が転用されているという。厳しい環境下にさらされる月面探査車のライトやタイヤなどのパーツも、自動車サプライヤーが持つ高い技術力は欠かせない存在だ。

 宇宙事業のような夢のある話だけでなく、より身近な製品に関わっていたり、一般消費者向けの商品を送り出していたりするケースもある。トヨタ系サプライヤーのアイシンは、かつてシャワートイレ事業で知られていた(現在はLIXILに事業を移管)。また、e-BIKEと呼ばれる電動アシスト自転車の分野にも、多くの自動車サプライヤーが進出している。

 自動車サプライヤーにとって、電動化による自動車部品点数の減少は事業上のリスクとも言える。しかし一方で、新たな分野へ挑戦することで成長を目指す姿勢が、こうした多角的な事業展開につながっているとも言えるだろう。


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