1年間参戦するだけで家1軒相当の費用が必要
──それは大規模ですね。それだけ、いろんなカテゴリーで活動していると、予算の違いもわかると思いますが、ぶっちゃけ、たとえばスーパー耐久に参戦する場合、初期費用はいくら必要になるんでしょうか?
奥村氏:ガレージや設備を除いて考えるとすると、たとえば車両代金が2000万円だとしますよね。それにスペアパーツだとか、ガソリン、タイヤなどのランニングコスト、遠征費なんかを準備していくとクルマと同じ金額が必要になると思うので、合わせて4000万円が必要になります。クラスにもよりますが、ST-5クラスの中古車両なら400万円前後で流通していますが、だからといって、その倍の800万円でレースができるかというと年間参戦は難しいかと。あくまでも新車の車両価格の2倍が目安だと思います。
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──かなりの費用が必要になりますね。ちなみにGR86/BRZカップなら、車両代も安価なのでかなり車両価格を安く抑えられると思うのですが、そちらも車両価格の2倍の予算があれば年間で参戦できますか?
奥村氏:いや、GR86/BRZカップは遠征費用がかかりますからね。車両代金を除く活動予算としてはクラブマンクラスで600万円〜700万円、プロクラスで結果を残そうとすると2000万円は必要になる感覚です。
──確かにGR86/BRZカップは全国のサーキットを転戦しますからね。
奥村氏:そうなんです。鈴鹿でVITAのシリーズに参戦するなら300万円で4戦から5戦は出場できますが、遠征するとなるとかなりのコストが加算されてきます。実際、今回のオートポリスでも全スタッフの宿泊費と食事代だけで100万円ぐらいはかかっていますが、そういった走行とは関係ない部分の予算もレースでは必要になります。
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──やっぱり、チームオーナーになるためには潤沢な資金が必要ですね。
奥村氏:そうです。チームオーナーはお金の問題と人材の問題を、並行で進めていかないといけないので……。私も最初はかなり苦労しましたが、続けることが大事で少しずつチームを大きくしていきました。やはり、続けていかないと信用を得ることができないんですけど、この続けることが単純に見えて大変なので、やはりチームオーナーには情熱が必要だと思います。
以上、レーシングチームのオーナーになるためには、かなり大変で、なかなかハードルは高いが、そのぶん、ロマンがあるだけに、レースに情熱のある方はぜひチャレンジしてほしいものだ。
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