【試乗】ノイエ・クラッセ第1弾のBMW iX3はあらゆるところに最新技術満載! それでも失われない「走りのBMWらしさ」 (1/2ページ)

この記事をまとめると

BMWの次世代モデル「ノイエ・クラッセ」第1弾として新型iX3が発売された

■109.1kWhのバッテリーで一充電走行可能距離は一気に900kmを超えてきた

■iX3は新技術を満載しながらも「駆けぬける歓び」を追求した渾身のBEVとなっている

BEVとしての性能がこれまでのモデルとは段違い

 BMWの次世代モデルであるノイエ・クラッセの第一弾となるiX3。ノイエ・クラッセは新しいクラスという意味で、X3シリーズにおけるBEV(電気自動車)という位置付けに変わりないが、新型iX3はBEV専用プラットフォームを採用しているのがこれまでと違う。BMWのBEVはこれまで、フラッグシップのiXなど一部を除いてエンジン搭載車とプラットフォームを共有してきたが、よりバッテリーを効率よく搭載できる専用プラットフォームへと進化したのだ。

 さらに、デザイン言語は新しくなり、電動パワートレイン、バッテリー、E/Eアーキテクチャー、そして新世代のインフォテイメントなど全面的に刷新されている。

 まずBEVとしての性能が大幅に引き上げられている。バッテリーは従来の角型から、直径46mm、高さ95mmの円筒形に変更。その理由は、セル同士が触れあう面積が少なく、冷却でも有利だからだという。さらに、従来はセル→モジュール→パックとされていたが、モジュールを介さないセル・トゥ・パックとしたことで体積密度が高まり、109.1kWhの容量を確保した。一充電走行距離は906km。最近では700km級が珍しくなくなってきたが、一気に900kmの大台を超えてきた(50 xDriveの場合)。

 充電性能も強烈だ。800V化によって最大320kWの受電が可能で、東名高速・海老名SAなど日本でも設置が始まっている350kW級急速充電器なら、15分で最大420km走行相当を充電できる。航続距離や充電時間といったBEVのウィークポイントは、かなり小さくなったといえるだろう。

 モーターも新しい。リヤにはBMWが従来から得意とする巻き線界磁式同期モーターを採用して効率と性能の向上を実現。フロントには構造が単純で頑丈な非同期式の誘導モーターをBMWのBEVとして初採用した。リヤ駆動を基本としながらフロントを補助的に使う4WDとなっている。システム最高出力は345kW(469馬力)、最大トルク645Nm。0-100km/h加速は4.9秒だ。

 そして、ノイエ・クラッセの大きな変革がE/Eアーキテクチャーだ。これまでは機能ごとに多数のECUへ分散していた演算機能を「スーパーブレイン」と呼ばれる4つの高性能コンピュータへ集約。「ドライビング・ダイナミクス」「運転支援システム」「インフォテインメント」「ベーシック&コンフォート」をそれぞれ受けもつ。

 なかでもBMWらしいのが「走る・曲がる・止まる」を統合制御する「Heart of Joy」。ドライブトレイン、ブレーキ、回生、ステアリングなどを従来よりも大幅に速い演算処理で協調させる。


この記事の画像ギャラリー

新着情報