ボディカラーを選ぶ時代はもう終わる! BMWが2027年市販予定の自由にボディカラーや模様を変えられるクルマとは?

この記事をまとめると

■BMWが電子ペーパー「E-ink」技術を採用した新型「iX3 Flow Edition」を公開

■ボタンひとつでボディの色や柄が変化しアニメーション表示も可能

■2027年にも市販化を予定

「色が変わるクルマ」の実現は秒読み

 クルマの色は購入時に決めたら一生そのまま……そんな常識が過去のものになる日がやってきた。BMWは北京モーターショー2026にて、電子ペーパー技術を応用し、ボディのカラーやグラフィックを自由に変幻させることができる「iX3 Flow Edition」を公開した。2022年ごろから「夢の技術」として研究を続けてきたものが、いよいよ「現実のオプション」として市販化に向けて舵を切ったのである。

 新型iX3 Flow Editionの最大の特徴は、なんといってもそのボディにある。これまでBMWが取り組んできたのは車体全体の色を白から黒へと変える実験的な段階だったが、今回のモデルはより具体的かつ洗練された「市販化直前モデル」として登場。

 ボンネットには、中国の都市の高層ビル群を思わせる垂直ストライプのグラフィックが動き出す。 さらに、街並みの輪郭を描き出し、そこにさまざまなパターンで色を添えるアニメーション表示まで可能だという。これらはグリル照明やウェルカムライトとも連動し、オーナーがクルマに近づくだけで「光と模様のショー」で出迎えてくれるというから驚きだ。

 まさにSF映画のワンシーンが現実になる瞬間。クルマはもはや「移動する鉄の塊」ではなく、「自己表現のためのデジタルキャンバス」へと劇的な進化を遂げたのだ。

 ここで気になるのが、「どうやって色を変えているのか?」という点だろう。ボディをディスプレイにするなら液晶モニターでもよさそうと素人考えでは思ってしまいそうだが、クルマの外装なのだからそういうわけにもいかない。BMWが選んだのは電子ペーパー「E-ink(電気泳動方式)」だった。

 その決定的な理由は「超低消費電力」にある。E-inkは表示を切り替える瞬間にだけ電力を使い、一度表示された模様を維持するのにはほぼ電力を消費しない。バッテリーのもちが命であるEVにとって、航続距離を削ることなく外観を彩ることができるE-inkは、まさにうってつけの「魔法の素材」なのだ。

 ベースとなる次世代EV「ノイエ・クラッセ」世代の新型iX3自体も、驚異のスペックを誇る。400kWの超高速充電に対応し、中国仕様(ロングホイールベース)では1回の満充電で1000km以上の走行を謳うなど、EVとしての完成度も極めて高い。

 BMWは、このE-ink技術を「2027年にも市販車両への搭載準備が整う」と明言している。その日の気分や服装に合わせてクルマの外観を変える……そんなライフスタイルが、もうすぐそこまで来ている。どのメーカーを見渡してもまだ量産化できていないこの技術。BMW独自の強力な武器となることは間違いなく、まさに自動車の歴史における重要な転換点になるだろう。


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