日本の中古車高騰に裏にある「輸出バブル」! 発展途上国に「普通の日本車」が大量輸出されていた (2/2ページ)

軽自動車も輸出の対象に世界でもトヨタ車が大人気

 それでは、どんなクルマが輸出されているのか。

 海外で好まれそうな特殊な条件などありそうなものだが、貿易の対象とならないクルマを見つけるほうがむずかしいのだという。”ガラパゴス”と言われる軽自動車までも輸出の対象だというのだ。

「スズキ車とダイハツ車を中心に、スリランカ、マレーシア、パキスタン、ドバイをメインに輸出されています。アルトなどが現地で正規販売されている国もあるのですが、現地モデルに搭載されている800ccエンジンは設計が古いため、国内向け軽の660㏄エンジンのほうがパワフルで人気なのです」

 では、軽自動車より大きい登録車ではどんなモデルが人気なのだろうか。

「1NZエンジン(カローラやプロボックスなどに搭載される1.5リッター直4)搭載車を中心に、トヨタ車が圧倒的なブランド力を誇ります。やはり信頼性が高いのが魅力です。1NZエンジンに関してはタマ数が多いことも人気の理由です。現地ではメーカーからの部品供給がないことも多いので、スペアパーツと整備ノウハウが現地にも多く流通していることがキーとなります。『流通台数が多いから人気になる』という世界ですね」

買い得な中古車を探すなら輸出用に不人気のモデルを

 それでは、”輸出需要に巻き込まれない”という観点から見た、おススメ中古車選びとは⁉

「まずは『不人気車を狙うこと』です。国内で流通台数の少ないクルマは輸出需要も少ないです。たとえばインサイトやビアンテ、輸入車などですね。あとは三菱やホンダ製の軽自動車。スズキ製でも、なぜかMRワゴンと日産モコは輸出需要が少ないです。もうひとつは、国内で底値になっている人気車も狙い目です。昨今の中古車相場は、①国内需要が下がって底値になる→②輸出業者が目をつけて価格高騰→③安定という傾向が見られるからです。いまで言うならアテンザや80系ノア&ヴォクシーなどですね」

 売却までを考えた、おトクな新車の買い方についても聞いてみた。

「最近は途上国も豊かになっているので、新古車や状態のいい中古車もどんどん輸出されています。一部モデルの新古車が、新車より高くなってしまっているのはそのためです。トヨタ車全般やヴェゼル、ステップワゴン、ジムニーなどは輸出人気が高いので、新車で買って車検を通す前に手放せば非常に良いリセールが期待できます。日本人は新車を買う権利がせっかくあるのだから、人気車を中古で買うのはもったいないですよ(笑)」

 じつは我々のカーライフにも大きく影響を与えている中古車の輸出。発展途上国が今後も成長していくことを考えると、影響は今後も続くだろ
う。”賢い”カーライフを送るために、輸出需要の動向にも、注目してみてはいかがだろうか。

※本記事は雑誌「CARトップ2026年9月号」の記事を再構成して掲載しています


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