EV時代にもエンジンを進化させてきたメルセデス・ベンツ! 新型「Cクラス」が新世代ターボで実現した“ラグなし”の衝撃 (2/2ページ)

AIも走りも大幅進化

 走りの改良はエンジンだけではない。ダンパーの剛性を高めることで姿勢変化を抑え、高速道路での乗り心地を損なわずにコーナリングの機敏さを引き上げた。オプション設定の後輪操舵は最大2.5度のステアリング角をもち、低速では後輪が前輪と逆方向に舵を切って取りまわしを軽くして、100km/h以上では同方向に転舵して高速安定性を高める。Cクラスといえどいまやそのボディサイズは4.8mに近づいており、回頭性の向上は実用的な改善といえるだろう。

 インテリアでは12.3インチのメータークラスターと11.9インチのメディアディスプレイという構成を維持。BEVモデルに採用された、ダッシュボードに横たわる巨大な一枚物のスクリーン「MBUXハイパースクリーン」は今回のICEモデルでは採用されないが、MBUXは第4世代へと刷新された。ChatGPT、Microsoft Bing、Google Geminiという3つのAIエンジンを「マルチエージェント・アプローチ」で使いわけ、状況に最適なAIが応答する仕組みだ。

 Google Mapsとの提携によるナビゲーションは、Google Cloud AIエージェントと連携して目的地の情報や駐車場の空き状況を会話形式で検索できる。アグメンテッドリアリティ(AR)ナビゲーションもSクラスやEQSといった上位車種から降りてきた。新しいステアリングホイールは物理的なロッカースイッチで車間保持クルーズ(DISTRONIC)を、ダイヤルで音量を操作できる設計で、タッチスクリーン一辺倒への反省が垣間見える。

 安全装備面では車線自動変更(MB.DRIVE ASSIST PLUS)、赤信号・一時停止標識での自動停車、前進・後退時の障害物検知と自動ブレーキ、360度カメラとの組み合わせによる自動駐車まで対応する。

 スタイリングも機能面も大幅にアップデートされた新型Cクラス。欧州での価格は税込4万8844ユーロ(邦貨換算約900万円)スタートで、日本市場への導入スケジュールや価格は別途発表される予定だ。


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