三菱の新時代を牽引する1台へ
もともとは上記のように、「今後の成長戦略の一環で新しいフラッグシップSUVを作ろう」という計画で、新型オフロードSUVの開発がスタートしたので、1度幕を閉じた車名をまた復活させる意思は三菱になかった。ただ、これらの新型車の開発を進める上で、「メーカーの顔といえるクルマとはどんなクルマか」と考えた際に、あれこれ要素を挙げてひとつに集約。次第に「これってもしかして、パジェロなんじゃないか?」となっていったという。これを開発陣は、バラバラだった意見がだんだんとひとつの意見にまとまっていく様子から、”コックリさん現象”と呼んでいたそうだ。
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そんなコックリさん現象で復活となった新型パジェロ。名前が決まってからは、最初にあった構想は全部練り直し、パジェロの名に相応しいクルマになるよう進路を修正したとのこと。かつてクロカン界を席巻した開発陣のプライドが、このクルマには集約されている。
「日本で生まれたパジェロなのだから、三菱らしいパジェロにしたい」と、開発陣は語る。
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そのために必要だったのは、ひと目でパジェロとわかるアイコンと親しみやすさだ。「パジェロらしさとはなにか」を、ゼロから徹底的に追求しつつ、伝統と先進性、上質さを融合した、三菱の全力投球がこの5代目パジェロなのだ。
世界の悪路で鍛えたラダーフレームによる圧倒的走破性、初代モデルから続く乗用車ライクな快適な居住空間、ひと目でパジェロとわかる重厚感と質感の高さが、このクルマには備わっている。
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なおこちらは余談だが、かつて三菱自動車の完全子会社として、「パジェロ製造株式会社」という会社があり、ここでその名のとおりパジェロや、デリカD:5など一部の三菱車が生産されていたのは有名な話だ。この子会社があった岐阜県中南部 坂祝町(さかほぎちょう)は、通称”パジェロの町”とまで呼ばれていたほどだ。現在工場などは売却され、製紙工場となっているだけに、ここに来て「日本主導で開発した三菱のパジェロ」とするならば、この工場がもうないのはじつに惜しいと思ってしまった。
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とはいえ、過去を振り返っても仕方がない。これからの三菱を牽引する1台として頂点に君臨する新型パジェロ。2026年、日本人ペアで初の総合優勝を成し遂げたAXCRについて、かつてパジェロのステアリングを握り、過酷なラリーを駆け抜けたパジェロマイスター、増岡 浩氏も「来年はパジェロで出たい」と語るだけに、ぜひ、クロカン四駆界にパジェロ旋風を巻き起こしてもらいたいものだ。