世界初公開された新型三菱パジェロは2.4Lディーゼル+8速AT! 実車に触れて確認した詳細情報のすべて (1/2ページ)

この記事をまとめると

■7年ぶりに三菱からパジェロが復活した

■トライトンのラダーフレームをベースとしている

■本格派4WDでありながらラグジュアリーな車内が特徴だ

伝説のクロカンが7年ぶりの復活!

 三菱と聞けば、多くの人はきっと4WDと最近では電気(EV)のイメージを抱くだろう。とくに4WDに関しては、世界最高峰のラリー選手権であるWRCや、世界一過酷といわれるラリーであるパリ・ダカールラリー(通称:パリダカ)など、世界中のさまざまなオフロード競技で数々の栄光を手にしてきたからにほかならない。

 そして、それらの栄光のなかで一際輝かしい成績を残してきたのが、そう、パジェロである。1982年にファーストモデルが誕生した同モデルは、1991年に誕生した2代目モデルが、平成初期ごろから始まったとされるRVブームを牽引し、日本を代表するクロカン四駆となった。また、三菱がスポンサーについていた人気バラエティ番組では、番組の名物企画として、「パジェロ」と書かれた枠にダーツが刺さると、文字どおりパジェロが1台貰えるとのことで、抜群の宣伝効果をもっていた。現在10〜20代前半の若者には通じないといわれているが、30代以上であれば、「パジェロ! パジェロ!」の掛け声はあまりにも有名だ。

 そのような社会現象まで巻き起こした名車も、過熱するミニバンブームやSUVブームの波には抗うことができず、2019年まで販売されていた4代目の最終特別仕様車、「ファイナルエディション」をもって、日本国内における37年の歴史に幕を閉じた。

 そんな歴史をもつパジェロが7年の時を経て、2026年9月2日、20年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、完全復活。そしてその全容が明らかになった! 実車を極秘裏にいち早く見てきたので、その詳細に迫る。

 まず今回復活した5代目となるパジェロは、三菱における新世代のフラッグシップSUVとして君臨する、三菱の新たな顔となる1台だ。クルマの細部はクロカンの4文字に相応しい超本格的で硬派なオフロードモデルとなっており、骨格には世界中の悪路で鍛えられ、アジアクロスカントリーラリーなどでも抜群の信頼性を誇ったピックアップトラック、トライトンのラダーフレームを採用している。これだけでも、名ばかりではない本格SUVであることがおわかりいただけるはずだ。

 なお、トライトンのラダーフレームをベースとしているが、パジェロではボディに合わせてショートホイールベース化を実施し、ねじり剛性なども引き上げられている。気になるボディの寸法は4920mm×1925mm×1910mm(全長・全幅・全高)となる。ボディは大柄であるが、最小回転半径は5.8mに抑えられている。生産国はトライトンと同様にタイとなる。

 心臓部には、クロカン四駆との相性がいいディーゼルエンジンのみを設定。2.4リッターのクリーンディーゼルエンジン(4N16)に、8速ATが組み合わせられる。トライトンと共通の心臓部であるが、パジェロ用にセッティングされている。スペックは最高出力150kW/3500rpm・最大トルク480N・m/1750-2500rpmと、パワフルな数値(最大トルクは一部仕様では470N・mとなる)だ。

 いわずもがなこのパジェロは4WDとなるのだが、搭載されるメカニズムは伝家の宝刀、「S-AWC」だ。パジェロに搭載されるのは歴代初となる。これに、世界中の悪路で鍛えられた4WDシステム「SS4-II」も採用されているので、オンロードはもちろん、どんな悪路でも走り抜けられる世界最高峰の4WDシステムをもつ。

 モードとしては、「2H(後輪駆動)」「4H(フルタイム4WD)」「4HLc(センターデフロック)」「4LLc(ローギヤ+センターデフロック)」と用意され、さらに一部モードでは、「GRAVEL」や「MUD」、「ROCK」、「SNOW」などが選べ、どんな状況でも応えられるモードが、パジェロには備わっている。これに加えて、先述のS-AWCによる抜群の安定性と旋回性、さらにはこちらも三菱自慢のAYC(アクティブヨーコントロール)やASTC(アクティブスタビリティ&トラクションコントロール)を備える。これに強靭なラダーフレームが組み合わせられるのだから、向かうところ敵なしといっても過言ではないはずだ。

 悪路を本格的に攻める人に無視できない、気になる各所のアングルだが、こちらはアプローチアングルが30.4度、ランプブレークオーバーアングルが22.6度、デパーチャーアングルが25.8度となり、最低地上高は余裕の230mmという数値(20インチタイヤ装着車の場合)だ。

 そのパジェロの走りを支える足まわりは、フロントは可動域が広いダブルウイッシュボーン、リヤはパジェロのために開発された5リンク式リジッドで、オンロードでも悪路でも確実に地面を捉え、ドライバーに扱いやすいステアリングインフォメーションを提供する。なお、ラダーフレームとなるのでボディとの接続はゴムブッシュなどを介すことになるのだが、そこにもさまざまな工夫がされており、どんな路面でもキャビンに不快な振動が入らないように作られている。

 続いては車内についても触れていこう。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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