この記事をまとめると ■アストンマーティンはモントレーでV12スーパーカー「ヴァレン」を公開した
■850馬力の5.2リッターV12ツインターボにより最高速度345km/hを実現する
■カーボンやチタンを多用して最大110kgの軽量化をした世界150台限定の特別モデルだ
2026年のモントレー・カーウィーク最大のサプライズ 2026年も多くのスーパーカーブランドやハイパーカーブランド、あるいはプレミアムカーブランドから、さまざまなニューモデルがワールドプレミアされた、モントレー・カーウィークだが、そのなかでもとくに注目を集めた一台といえば、事前に一切の情報を漏らすことなくサプライズデビューすることに成功した、アストンマーティンの野心作、「ヴァレン(Valen)」ではないだろうか。
アストンマーティン・ヴァレンのフロントスタイリング 画像はこちら
ちなみにヴァレンとは、ラテン語で「強い」、「強力」といった意味をもつ、「valens」に由来する車名。それが物語るように、ヴァレンはアストンマーティンがこれまで刻み続けてきた113年の歴史のなかでもっとも強力な、フロントエンジンV型12気筒スーパーカーとして生を受けている。
ヴァレンの開発は、これまで「ヴォラール」や「ヴァリアント」、「DBR22」などを手がけてきた、アストンマーティンのビスポーク・サービス、「Q by Aston Martin」と、新たに設立されたSpecial Vehicle Operations(SVO)」との共同で行われた。そのコンセプトは挑発的なデザインとパフォーマンスの極限に挑み、最高の視覚的なインパクトと新の比類なきドライビング体験を追求すること。
はたしてそれはいかなるテクニック、そしてエンジニアリングによって実現されたのだろうか。さっそくヴァレンの概要を紹介していくことにしよう。
アストンマーティン・ヴァレンのフロントエンド 画像はこちら
ヴァレンが徹底したパフォーマンス志向のもとで誕生したモデルであることは、プラットフォームの構成からもそれを知ることができる。その基本はヴァンキッシュなどに使用されるV12プラットフォームにほかならないのだが、カーボンファイバーやチタン、アルミニウム、マグネシウムなどの軽量素材が惜しみなく使用され、プラットフォームの重量は最大で110kgもの軽量化を実現。
さらに、オプションではアルミ削り出しのサスペンションアームやナックル、チタン製シャシーボルトなどから構成される軽量化パックもあり、これを選択するとさらに16.9kgのウエイトを削減することが可能になる。
アストンマーティン・ヴァレンのリヤスタイリング 画像はこちら
前後ともに21インチ径が使用されるホイールもマグネシウム製。バネ下重量の低減やステアリングレスポンスの向上に、それは大きく貢献することは容易に想像できるところである。タイヤはヴァレンのためにピレリが専用開発した「PゼロR」が、フロントで275/35ZR21、リヤでは325/30ZR21サイズで装着されるほか、ウインタータイヤの設定もある。
このタイヤからのデータを車両のダイナミック制御システムに伝達し、ESPやABS、トラクションコントロールなどの制御を最適化するシステムをもつのも大きな特長だ。