ちょっと古い911に見えるが「完全別物」。RUFが放つ最高速340km/hの完全オリジナル車「エーラ」の凄まじい中身 (2/2ページ)

エーラの登場により世界中から熱い視線が注がれるRUF

 リヤに搭載されるエンジンは、こちらもRUFの自社開発による3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボ。650馬力の最高出力と900Nmの最大トルクを誇るこのエンジンには、ピークパワーの鋭さはもちろん、実用域でのスムースさ、扱いやすさも大きな魅力だ。

 組み合わされるミッションは7速のマニュアルで駆動方式はAWD。このAWDシステムには可変機構が備えられており、好みに応じて駆動力配分を変化させ、RWD車のようなダイナミックな挙動を楽しむことも可能としている。RUFはかねてからAWDという駆動方式の可能性、そしてそれが生み出すスタビリティを高く評価していただけに、このエーラでそれを採用することはまさに当然の選択であったのだろう。

 前で964世代のポルシェ911のようにも思えると書いたエーラのボディだが、細かくそのディテールを観察していくと、ここにもRUF独自のエンジニアリングが積極的に展開されているのがわかる。

 ライトユニットは最新のLEDタイプに変化し、ドアハンドルもポップアップ式に、またリヤスポイラーを可変式とすることで、そもそものボディシルエットを保つことと、エアロダイナミクスの最適化をともに可能としていることも見逃せない。

 足もとを引き締めるホイールはセンターロック式の5スポーク鍛造マグネシウム製。その内側に見えるブレーキには、フロントに6ピストン、リヤに4ピストンのキャリパーが備わっている。車重が1360kg未満のエーラを、340km/hの最高速から一気に減速するためには、この強靭なブレーキシステムはまさに必要にして十分な性能をもち合わせている。

 エーラという新しいプロダクトがラインアップに加わったことで、さらに世界から熱い視線が集まりそうな自動車メーカー、RUF。その独自性や革新性は、これからももちろん変わることはない。


この記事の画像ギャラリー

山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

新着情報