この記事をまとめると
■軽自動車は長年「64馬力」という出力が自主規制値となっている
■乗用車でも自主規制値として「280馬力」が上限だったがのちに撤廃された
■法律上はチューニングをして64馬力以上になっていても問題ない
軽自動車はなぜ64馬力のまま?
この夏、BYDの軽自動車規格のEV「RACCO(ラッコ)」が発表になり、話題となったが、その最新の軽EVもカタログ上のスペックは、相も変わらず最高出力47kW=64馬力。1987年以降、ずっと軽自動車の最高出力の上限は64馬力のままだが、チューニングして64馬力以上になったとしたら、保安基準等に抵触することになるのだろうか?
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結論からいうと、パワーだけなら70馬力だろうが80馬力だろうが問題ない。
そもそも、軽自動車の出力上限は、法律に基づいたものではなく、あくまで自動車メーカーが定めた「自主規制」。だから排気量アップや、音量オーバーなどの違法改造をしない限り、パワーアップを理由に車検ではねられるような心配はないし、事実、ケーターハム160に搭載されたスズキ製の658cc直3ターボ、K6A型エンジンは80馬力というスペックで、軽自動車の証、黄色のナンバープレートを取得し、公道を走っている。
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自主規制といえば、2004年に撤廃された国産乗用車の280馬力規制というのもあったが、あれもバカバカしいルールの極みだった。クルマなんて、ただでさえ道路運送車両法や保安基準など、各種の法律、規制、許認可でがんじがらめなのに、自主規制=自ら規制を加えるなんて、どうかしているとしか思えない。
お上の顔色をうかがって、宗主国に対する従属国のような態度をとるのは、いかにも日本的で、たとえ面従腹背であったとしても辟易する!?
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そんな280馬力規制は、2004年7月1日にめでたく日本自動車工業会が自主規制の撤廃を表明し、解禁となったが、軽自動車の64馬力規制は今も継続……。軽自動車は、税制面や保険などで優遇措置を受けているので、ユーザーが我慢する代わりにお目こぼしを、というスタンスで、今も規制を受け入れているのかもしれないが、この64馬力規制というのは、事実上死文化のようなものではないだろうか。
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なぜなら、「馬力」は「トルク×エンジン回転数」で決まるから。本来、660ccの軽自動車は、NAエンジンなら最大トルクは6.0~6.6kgmが妥当な線。しかし、ターボ車なら10.0~10.6kgmがザラだし、前述のBYDラッコのトルクは16.3kgm、同じくEVの日産サクラは19.9kgmもある。
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NAの1.6リッター車や2リッター級のトルクがあるのに、64馬力というのは見せかけ上の数字でしかない。
それでも誰も困る人がいないのなら、このままでもOKなのだろうが、ともかく軽自動車は、新車カタログが64馬力でも、ブーストアップそのほか、合法的なチューニングでそれ以上のパワーになっても(660ccを超えるようなボアアップはNG)、保安基準上はまったく問題はないので、ご安心を。
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