欧州の日本車フリークの熱量が激アツ
ヤンさん 日産シルビア/1996年
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ゲームでその存在を知り、長年夢のクルマだったS14型シルビアを2019年にオリジナルの状態で購入。パンク音楽やピンク、アニマル柄など、自分の好きを追求して自らの手で大改造。スイスの山間部に住むというヤンさんのシルビアは、ご近所でも有名な1台。この愛車でヨーロッパ各国を長距離ドライブ旅行するほか、ドリフト競技にも参加して、大好きな愛車でカーライフを存分に楽しむ。自慢は車内に搭載したウーファー。
ヨナスさん トヨタMR2/1989年製
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国立大学で物理学を学んでいたが、中退して自動車メカトロニクス工(※)になるべく販売店で修行中。トヨタの自動車整備士である父の影響で、トヨタ車とともに育ち、とくに1980~90年代の日本の旧車が大好きと語る。日本からイギリスに1998年に渡り、ドイツへは2009年に輸入されたこの車両の前オーナーはドイツ人で、MR2を数多く所有するコレクター。このAW11は16年もの間ガレージに放置されていた。2025年9月に購入した際には錆や傷みが非常に激しかったが、父と旧車好きのガールフレンドのサポートを受けて、コツコツとレストアとオーバーホール。今年3月にはまるで新車のような輝きを取り戻して、晴れてナンバーを取得。まだ見習工のため給料は少ないが、コツコツ貯めたお金とガールフレンドの資金援助で夢のクルマを手に入れた。
※自動車メカトロニクス工(士):昨今のコンピュータ制御の自動車に必要とされる、電子工学等の専門知識と技術を備えたメカニック
アンドレさん マツダRX-7/1992年製
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2021年にほぼ跡形もない事故車を購入し、13カ月の歳月をかけて毎日ひとりでレストアを施したRX-7。マツダコレクターである友人が3000㎡ものファクトリーとパーツ庫を提供してくれたが、山積みの段ボール箱に詰められた、無選別の膨大な数のパーツから必要なものを探し出すのが一番苦労したという。現役時代はKLMオランダ航空のパイロットで、日本便も多く操縦していた。母の遺品の日産100NX(NXクーペ)も宝物。
カーステンさん ホンダ・シビックタイプR/2024年製
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ドイツでは販売終了となるタイプR。特別色のファイナルモデルをどうしても手に入れたかった。EVENTURI製のカナードやディフューザーで独自のエアロチューンアップを施す。普段はエアバス社でメカトロニクス工として日本向けの旅客機の製作も手かけているというだけあり、愛車の整備はいつも自らの手で。エンジンのよい状態を保つために、アウトバーンでは定期的に高回転までまわすのも大事と語る。
アニカさん・ケヴィンさん 三菱FTO/2001年製
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イギリスからやってきたFTOを10年前に購入。軽量な車体で200馬力を発揮するFTOは、パワフルなV6エンジンながら車内はとても静か。独特な流線形のデザインがお気に入りだ。ふたりで複数の日本車を所有し、すべて自分たちでDIYによる修理や整備をしながら、各車の個性を楽しむ。ドイツ全土で現在登録されているFTOはわずか5台。ちなみに当日、ブレーキが故障してデンマーク国境近くの自宅まで自走できず困っていたところ、ライスブレンネンで知り合った友人が牽引し、車両を保管してくれることに。友人宅の最寄り駅からは電車で帰宅した。このような助け合いができる友達を作れるのも、ライスブレンネンの素晴らしいところ。
セリーヌさん マツダMX-5/1996年製
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日本車の中古車はドイツ車に比べて安く、若者層にも手に入れやすいのが大きな利点で、ドイツの若者が愛車を所有する喜びを持てるという。このクルマはオールドミニのサイドミラーやサークルベントがアクセント。ただ錆が一番のネックとのこと。いつかはRX-7を購入したいと夢見ており、運転中によく男性から声をかけられるというステキ女子。カーイベントにはまだ女子は少なめなので、恥ずかしがらずに参加して、一緒に楽しみたいという。
サルヴァトーレさん 日産スカイライン/1998年製
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ドイツ生まれのイタリア人。グランツーリスモに夢中になって遊んでいた少年時代から、GT-Rは憧れ続けた夢のクルマ。2025年にGT-tを購入し、ボディキットでR34風に作り上げた。本音でいえばGT-Rが欲しいが、昨今の価格高騰で購入は難しい。手塩にかけた愛車は、本家R34や日本へのリスペクトを込めた宝物で、週末のドライブは格別。ちなみにステアリングはシルビアのものを流用している。
ファルコさん 日産スカイランGT-R Vスペック/1999年製
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兄の影響で10歳の頃から憧れ続けたR34。7年前に偶然公道で実車を見かけ、その思いはさらに募った。子どもの頃からコツコツとR34貯金を続け、2021年にスイスの個人オーナーから購入し、ついに夢を実現。休日にDIYで少しずつチューンアップを施す。4WDとFRに切り替えが可能だ。ドイツ鉄道勤務を経て、10年前にスイス鉄道へ転職。鉄道運転士として日々多くの日本人観光客を乗せている。ファルコさんのガールフレンドは客室乗務員で、2027年10月にはふたりで初の日本旅行を計画しており、職業柄、新幹線に乗るのを楽しみにしているという。
ルーカスさん 日産スカイラインGT-R/1991年製
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エンジンも壊れ、錆だらけのR32をロシアの中古車サイトを通じて購入。友人らのサポートを受けながらDIYでコツコツとレストアと整備を行い、エンジンも女性を含めた3人で組んだという。日本のパトカーが大好きで、子ども向けの絵本や雑誌を日本から取り寄せて読み込み、神奈川県警のパトカーを忠実に再現。検問中の立て看板や警棒を含め、車載されているほぼすべてが本物の警察備品。実況見分もできそうなライン
アップだが、それらはすべてメルカリで入手。この神奈川県警パトカー用にメルカリで購入した費用はざっと1万ユーロ以上(約184万円)だ。
現在はナンバーを取得しておらず、来年半ばの取得を目標に現在も整備を継続中。公道では走行できないため、私有地での走行に限られており、イベントなどには牽引して持ち込んでいる。埼玉のナンバープレートは、このR32の初代日本人オーナーが付けていたナンバーを探し出し、
リスペクトを込めて付けているそうだ。
シュテファンさん 日産スカイラインGT-R V-Spec /2000年製
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2019年に23万7000kmという走行距離の車両を日本から購入。前日本人オーナーが長年乗り続け、その2番目のオーナーに。R34を手に入れるために、1度も挫折することなく20年間毎月貯金。5歳の娘さんもR34がお気に入りで、いつか彼女にR34を引き渡せる日まで大切に乗り続けたいという。40歳の誕生日には、家族や友人がお金を出し合ってステアリングの革を張り替えるという粋なプレゼントも。ゴジラのぬいぐるみは娘さんからのプレゼントで、彼女が乗っていないときもいつも一緒にいる気持ちに。
ダリウスさん 日産スカイランGT-R V-Spec/1999年製
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愛車との出会いは偶然に。2015年、ある日、愛車のR33用のパーツを探してネットサーフィン中に目に飛び込んだのは「R34、至急売りたし」の文字。イギリス人が日本から輸入したものの、金策に困り売ることに。すぐ売主に連絡。居ても立ってもいられず、銀行をまわってかき集めた現金を手に、3日後にはイギリスへ飛んだ。EU加盟国時代のイギリスとあり、関税もなく輸入できたのはラッキー。
ルーカスさん ホンダS2000/2002年製
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グランツーリスモ4に出ていたスプーンカラーのS2000を見て衝撃を受けた。ドイツでは近年S2000の価格が高騰しており、4年前に買っておいてよかったという。誰もが持っているクルマには興味がなく、スプーンのラッピングを含めて自分仕様に手を加えて楽しんでいる。ホンダや日産、マツダを渡り歩いた自動車整備士とあり、愛車の整備はお手のもの。日本車はワゴンRやMX-5など、ほかに複数所有。
セバスティアンさん 日産スカイランGT-R V-Spec II/2002年製
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ハコスカGTからR32、R35、AE86など、数多くの日本車を所有するコレクター。このR34は2021年に日本から購入。日本車との出会いは、レクサスを初めて購入したのがきっかけで、そこから日本車、それも旧車に興味を持った。誰にも気づかれないが、リヤのカーボンディフューザーがお気に入り。1000馬力を発揮するR34でのドライブは最高と語る。愛車のメンテやチューニングは信頼するメカに依頼。
デニスさん トヨタMR2/1998年製
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日本からイギリスに渡った車両を2016年に購入。ミッドシップエンジンやリトラクタブルヘッドライトがとくにお気に入りだ。MR2に搭載されている3Sのエンジンにはインタークーラーがなく、自身で取り付けた。ボディカラーの白は当時のオリジナルのまま美しく保っているが、ヨーロッパでは超稀少色。年々入手が困難になるパーツは、日本から中古品を取り寄せたり、eBayで入手している。
ユリアさん スバル・インプレッサWRX STI/2004年製
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ホンダを所有したことがきっかけで日本車に興味を持つ。2005年に日本から購入したインプは、日本仕様のリヤワイパーやリヤフェンダーの張り出しがドイツではレアで自慢。彼氏と一緒に数多くの日本車を所有しているが、故障車などを安く購入してDIYでレストア。フロントガラスが割れた際には入手が難しかったが、その過程もふたりで楽しむ。ドライブスルーや駐車券はマジックハンドで対応。
カンさん 日産GT-R/2018年製
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2022年にフロント部分がほぼすべて押し潰されている事故車を購入。シャシーやフレームは新たに購入したものの、ほかはすべて自分で修理して復活させたという渾身の作。子どもの頃からクルマいじりが好きで、いまも愛車はDIYでメンテ。パーツが必要な場合はGT-Rのコミュニティで情報交換。愛車の一番のお気に入りは何といってもテールライト。日本車贔屓で、ほかにもホンダやスバルのクルマのほか、R34も所有する。
※本記事は雑誌「CARトップ2026年10月号」の記事を再構成して掲載しています