ダンプカーはなぜ荷台を上げたまま駐車する? 2つの納得の理由

この記事をまとめると

■トラックにはさまざまな種類が存在する

■ダンプカーに関しては駐車中に荷台を傾けて停めている車両が多い

■雨水や盗難リスク軽減のために工夫された駐車方法だ

荷台を上げたまま停めている納得な理由

 世の中には、多種多様なトラックが活躍している。代表的なものは箱型や平型の荷台を載せたものであるが、なかには用途に合わせて製作された特装車両も存在する。

 そのなかでも一般的に親しみがあるのが、土などを運ぶダンプカーではないだろうか。工事現場などに出入りし、荷台を上げて運んできた土などを降ろす。そのような光景を見たことがある人は、決して少なくないだろう。

 そんなダンプカーを駐車している会社の車庫を見たとき、荷台を上げたまま駐車している車両が多いことを不思議に感じたことがないだろうか。中古車販売店などでも同様に、なかには荷台を目一杯上げて駐車しているダンプカーもある。クレーンを装備したトラックもまた、クレーンを伸ばしたまま駐車していることが多いのだが、それにはきちんとした理由があった。その部分について解説したいと思う。

 まずは、ダンプカー。ダンプカーの荷台は屋根をもたないため、雨による水が溜まりやすい。そして、ケツブタと呼ばれる後部の扉にはロックが装備されているとはいえ、気密性に優れているわけではない。そのため、水が溜まった状態で走り出すと、荷台の水を道路に撒き散らしてしまう。そうすると後続車にも迷惑がかかってしまうため、あらかじめ雨水が溜まらないように荷台をわずかに上げておくのだ。

 また、中古車販売店などで見かける、目一杯荷台を上げて駐車しているダンプカーには、伸ばしたまま駐車しているクレーン車と相通じる理由が存在する。車両がもつ機能を周囲にアピールする目的もあるだろうが、盗難対策という意味合いも強い。特装車両であるダンプカーやクレーン車は高価なものであるため、どうしても狙われやすくなる。荷台を上げたり、クレーンを伸ばしたままであれば、盗難するにも時間を要してしまうため、すぐその場から逃げたい窃盗犯からすれば危険性が高くなる。そのような理由から、ターゲットにされにくくなるというわけだ。

 それでも手慣れた窃盗犯に対する盗難防止策としての効果は少ないかもしれないが、自身でできるせめてもの自警策といったところだろうか。そのような対策をしなければならないこと自体、嘆かわしい話であるが、不毛な事件に巻き込まれないためには致し方ないことかもしれない。なにはともあれ、犯罪に巻き込まれることなく、平和に毎日を過ごしていきたいものである。


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